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ドラムセットの構成と各楽器の名称

ドラムセットの構成と各楽器の名称

ドラムセットはスネア、バスドラム、タムタム、シンバルで構成されています。
タムタムは口径や胴のサイズの違いでいろいろな種類があり、床に設置する物はフロアタムと呼ばれたりします。
シンバルはハイハット、クラッシュ、ライド、エフェクトといった種類があり、中でもエフェクトは特徴的な音を出すチャイナ、ミニチャイナ、スプラッシュなどがあります。

標準的なドラムセットは、スネア、バスドラム、タムタム2つ、フロアタム、ハイハット、クラッシュ2つ、ライドで構成されていて、4点セットとも言われています。リハーサルスタジオなどはこの標準セットが基本に置いてあります。

エフェクトシンバルは標準セットには入りませんが、スタジオによってはチャイナシンバルが置いてある所もあります。ミニチャイナやスプラッシュは自身の表現力次第で随時自分で増やしていくことになります。

では、各楽器がどういう役割なのかを見ていきましょう。

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スネア・ドラム (Snare Drum)

ドラムセットのスネア・ドラム

一般的にはスネアと呼ばれていて、ドラムの代表的かつ重要な楽器です。ドラムの演奏で「パン!」「タン!」といった甲高い音がします。スネアはドラムの3点セット(後で説明します)の1つです。

標準サイズは14″(インチ)です。木製、金属製といった素材による多種多様なバリエーションがあります。

楽曲などを聞いて気に入ったスネアの音があったらチェックしておきましょう。いざスネアが欲しくなった時にどれを買おうかで迷わなくなります。ちなみに私はパールのウルトラキャスト、同じくパールのカーボンプライメイプル、ラディックのアクロライトの音が好みです。全て実物の音を聞いて気に入ったものをメモしていました。所有しているわけではありませんが、買う時は優先していこうと考えている楽器達です。

スネアはドラマーがこだわりを持つ楽器でもあり、何台も所有している人もいるくらいです。ルーディメンツというテクニックなどもあって、これ1つとっても奥が深い楽器です。

バス・ドラム (Bass Drum)

ドラムセットのバス・ドラム

一般的にはバスドラ、バス、ベースドラム、ベードラなどと呼ばれています。バスドラムもスネアと同様にドラムの代表的かつ重要な打楽器で、3点セットの1つです。「ドン!」という低音を支える音がします。標準サイズは22″(ジャズ系は18″)です。右足側の足元に設置して演奏します。

バスドラムを演奏するには専用のペダルが必要

バスドラムを演奏する場合は別途キックペダル(フットペダル)という専用の道具が必要になります。普通のスタジオなら無料で借りられます。すぐに用意する必要はないので安心してください。

ただ、キックペダルはスネアと同様にこだわりを持つドラマーが多いです。踏みやすさでクオリティーが左右されるので、スネアよりキックペダルを先に購入する人も多いかもしれません。かくいう私もその1人。私はパールのエリミネーターというペダルを愛用しています。

キックペダルにはツインペダルという両足を使って演奏するための物もあります。本来は右足でペダルを踏んで演奏するバスドラムですが、ジャンル特有のリズムやドラムソロで盛り上げたりする時に両足を使ったりします。それを可能にするのがツインペダルです。このサイトでもたくさん演奏動画を載せているので興味があればご覧になってください。

ハイハット・シンバル (Hi-Hat Cymbal)

ドラムセットのハイハット・シンバル

一般的にはハイハット、ハットなどと呼ばれています。ハイハットもスネア、バスドラムとならぶ3点セットと呼ばれる重要な楽器です。「チッチ」「チー」「シャンシャン」といった音色を刻んでリズムを表現する楽器です。

標準サイズは14″。標準的なスネアと同じサイズと覚えると良いでしょう。

ハイハットはトップとボトムの2枚のシンバルを重ねて使う楽器です。上下に開けたり閉めたりが可能で、地面に設置したハイハットペダルでそれを制御します。開閉はトップ上部にあるネジで固定して調整します。ペダルを踏みこんで丁度いい高さ(開閉具合)の所でネジを締めます。閉じっぱなしにしたい時はネジを緩めてトップを落とした状態にします。

普通に演奏する時は足でハイハットペダルを踏み込んで閉じた状態で叩きます。時に足を上げて開いた状態で音を鳴らしたり、かるく上げた半開き状態にして迫力ある音にしたりもします。

ちなみにボトムの方がトップより重くなっています。どっちかわからなくなったら重さで判断しましょう。

ハイハットはリズムの大事な役割を担う反面、表現が難しい楽器でもあります。一言にリズムと言ってもいろいろあって、8ビート、16ビート、4ビート、シャッフル、ハーフタイムシャッフルなどなど、刻むリズムによって叩き方も変わります。バスドラムやスネアの叩くタイミングが同じでも、ハイハットの刻み方でリズムが全く違ったりするわけです。

ハイハットはどういうタイミングで叩くかもそうですが、どの状態で、スティックのどこで叩くかによっても音色が変わる繊細な楽器でもあります。

クローズ、オープン、ハーフオープン、開閉状況で音が大きく変わりますし、スティックのチップやショルダーといった叩く場所によっても変化します。楽曲においてサビに入る直前に盛り上げるためにハイハットを徐々に開けて音を大きくしていく表現方法もあります。

スネアやバスほど1発に迫力はないかもしれませんが、リズムに直結する重要な楽器であるのは変わりません。音の出し方1つにもセンスが問われる、表現力がいる非常に奥が深い楽器なんです。

ドラムの3点セット

ドラムの3点セット

3点セットとはスネア、バスドラム、ハイハットの3つを総称した言い方です。ドラムのメインとなる重要な楽器群を指してそう呼びます。

たとえば、ライブのリハーサルでPAさんと音の調整をする時に、「3点セットください」「ドラム3点でお願いします」と言われたりします。ドラムの3点、すなわちスネア、バスドラム、ハイハットの3つを用いて叩くわけです。普段叩いている時と同じ要領で適当にリズムを叩けば大丈夫。その日に演奏する曲のリズムを叩くと良いでしょう。

バンドの土台を担うドラムのさらに主力となる3点の楽器、その音量バランスを確かめているのでしょう。同じ楽器でも叩くドラマーによっては音量や表現が違うので、それを確認して調整しているわけです。

ドラムの3点セットと言われたら、スネア、バスドラム、ハイハットです。よく覚えておきましょう。

3点セットにはドラム全体の構成を指す場合もある

タムタム、フロアタム、バスによるドラムのタムタム3点セット

基本的にドラムの3点というと上記で説明した3つが当てはまりますが、時にドラム全体の構成を指す場合もあります。

タムタム1つ、フロアタム、バスドラムの3点が入った構成で3点セットです。標準的なドラムセットは、スネア、バスドラム、ハイハット、タムタム2つ、フロアタム、シンバル類で、一般的には4点セットと言われています。この標準セットからタムを1つ抜いたセッティングを『3点セット』と呼んでいます。別名『1(ワン)タムセット』と呼ばれたりもします。

昔のロックだったりジャズなどで好んで使われていたセット構成で、これで叩くかっこいいドラマーもたくさんいます。たまにスタジオに入るとこの状態の時がありますね。「前の人はロック仕様だったのかな?」と思ったりもします。

私は混乱させないように1タムセットと言うことが多いです。元々、1タムセットにほとんど馴染みがないので、3点と言われると主要3楽器を考えてしまいます。ただ、セット全体を表現する時に使う場合が多い人だとそっちの認識になりやすいですね。

両方普通に使う言葉なので、どちらを指すのかは話の流れや文脈次第といった所でしょう。言い方は人それぞれで良いと思いますが、どちらも浸透している解釈なので覚えておきましょう。結局は迷わず話が通じればいいわけですから。

タムタム (Tom Tom)

ドラムセットのタムタム

ドラムの音色に幅を持たせるために設置する音程違いの太鼓です。「トン」「トゥン」といった音色で、たくさん設置してその音程差を叩き分けてメロディックな音の流れを表現できます。

タムタムにはフロアタムと呼ばれるものがあります。フロアタムは他のタムより大きく胴長で、側面に取り付けられている脚によって床に設置することでそう呼ばれています。

タムタムはタムホルダーを使ってバスドラムの上に設置するのが一般的で、フロアタムは演奏者の右側に1つ置かれることが多いです。

標準サイズは演奏者から見て左側が12″、右側が13″、フロアタムが16″です。

タムタムの一般的な並べ方

タムタムの並べ方

一般的には演奏者から見て、左に行くごとに口径が小さく高い音程に、右に行くごとに口径が大きく低い音程になるようセッティングすることが多いです

基本的にタムが2つの場合はホルダーでバスドラムの上に設置します(画像の3つ横並びしたタムの右2つ)。アダプターを使えばシンバルスタンドに追加設置も可能です(画像の3つ横並びしたタムの1番左)。
フロアタムもサイズ違いで右に2つ並べたり、左側に追加する場合もあります。

どれくらいの音程差で、何個置くかはドラマーの裁量次第です。10個以上置いて叩き分ける見事なドラマーもいるくらいです。

タムタムの区別の仕方

タムタムは基本的にサイズで区別します。タムタム12″、タムタム13″といった具合です。もっと正確に言うなら胴のサイズも含めて、12″×8″、13″×9″といった言い方をします。

フロアタムは構造上わかりやすく、1つだけの時が多いのであまり混乱はしませんね。2つ以上ならこちらもサイズで区別すればいいでしょう。

ハイタム・ミドルタム・ロータムは便宜上ながらも便利な言葉

タムタムはハイタム(High Tom)、ロータム(Low Tom)としばしば呼ばれています。場合によっては間にミドルタム(Middle Tom)をはさむ時もあります。

ハイタムとロータム

ただ、これらの呼び方は便宜上、使われるだけで、そういったタムは基本ないんですよ。
しかしながら、そう呼ぶ方が都合が良いのは確かです。

ドラムセットにタムが2つあるとしましょう。13″の方と言われたら、ぱっと見でどっちがどっちかわかりません。標準的なドラムセットなら12″・13″と予想して右かと思うかもしれませんが、13″・14″の組み合わせだった場合は違ってきます。

ここでハイタムと言われたら左側(演奏者目線)とすぐにわかります。左側から高い音程にセッティングするセオリーを加味して、ハイタムは左側という認識が成り立ちます。

明確にサイズを把握していない場合はサイズを問われてもわかりませんが、ある程度定義されている言葉で言われたらすぐに理解できます。だからこそ、ハイタム・ロータムという言い方が便利なんですよ。

ちなみに、それぞれのタム同士の音程を比較して高い方からそう呼ぶようになっています。
タムが2つある場合において音程が高い方をハイタム、低い方をロータムと呼び、
3つある場合は高い方から順にハイタム・ミドルタム・ロータムと呼びます。

これは口径に関係なくそう呼びます。
2つのタムの組み合わせが12″・13″の場合は12″がハイタム、13″がロータムになり、
組み合わせが13″・14″なら13″がハイタム、14″がロータムになります。

タムはサイズで理解しておく方が無難

タムタムはタム同士を比較して相対的にハイタム・ロータムと言われたりしますが、基本的にはサイズで理解しておく方が良いです。というのも、タムを増やしたり減らしたりする時に困るからです。

タムが2つある場合の区別としてハイ・ロー、時に3つある場合にハイ・ミドル・ローと区別したりしますが、では4つではどうなるのでしょうか。5つ、6つ、7つだとどう区別していけばいいのでしょうか。2つ3つならまだしも、それ以上のタムが出てくると、どれがハイタムでどれがロータムでと考えることの不毛さがわかると思います。

少ない数のタムにおいてハイタム・ロータムとわかりやすく言うならまだいいですが、ハイ・ローでしか分け方を知らないということが無いように気を付けてください。中身のサイズをしっかり把握しておくと数が増えても減っても混乱しないで済みますよ。

シンバル (Cymbal)

ドラムセットのシンバル

ドラムのアクセントとして強調させるための金物楽器です。迫力ある音が高音域をカバーします。シンバルにもいろいろな種類があって、形や大きさによって出せる音が違ってくるのでドラムとしての表現力が大事になります。

音色に幅を持たせるためにいくつも設置したり、叩きやすい場所に増設したり、時には小口径の物を2枚重ねて特徴的な音にしたりもします。どういう音をどう聞かせたいかはドラマーの裁量次第です。

クラッシュ・シンバル (Crash Cymbal)

ドラムセットのクラッシュ・シンバル

区切りを明確に表現する目的としても使われ、小節のアタマにアクセントとして鳴らされることが多いのが、クラッシュシンバルです。サイド・シンバルとも呼ばれています。「ジャーン」という大きな音が迫力を生み出してくれます。標準ドラムセットでは左右に2枚、演奏者から見て左側に16″、右側に18″を置くことが多いです。

ライド・シンバル (Ride Cymbal)

ドラムセットのライド・シンバル

ライドシンバルはハイハット同様にリズムを刻むために用いられるシンバルです。トップ・シンバルとも呼ばれていて、「チンチン」「キンキン」といった澄んだ綺麗な音がします。標準サイズは20″。メーカーや種類によって結構音に違いがあるので、気に入った物があればメモしておくと良いかもしれません。

エフェクトシンバル

クラッシュ、ライドシンバル以外の特殊な音を出すためのシンバルを総称してエフェクトシンバルと言います。エフェクトシンバルには、チャイナ、ミニチャイナ、スプラッシュといった物があります。

チャイナ・シンバル (China Cymbal)

ドラムセットのチャイナ・シンバル

エッジ(シンバルの外周)が反り返った特徴的な形をしたシンバルです。「ガシャーン」というド派手な音が迫力を持たせてくれます。余韻が短く、音の立ち上がりが早いので瞬間的なアクセントを表現したい時に叩きます。標準サイズは18~22″です。

チャイナには小さい版のミニチャイナ・シンバル(Mini China Cymbal)もあります。標準サイズは10~14″。チャイナほど派手な音ではなく、「ジジッ」という軽いキレのある音がします。重ねて使う場合もあるので使用の幅は広いです。

チャイナシンバルの特徴とセッティング

スプラッシュ・シンバル (Splash Cymba)

ドラムセットのスプラッシュ・シンバル

クラッシュシンバルの小さい版です。「チャン」という小気味いい音がします。クラッシュほど大きな音ではなく、もっと小さくかつアクセント感は残したい場合に使用します。標準サイズは8~10″です。

小口径シンバルはアタッチメントとセットで

スプラッシュ・シンバルをアタッチメントで設置

ミニチャイナやスプラッシュといった小口径のシンバルはアタッチメントとセットで持っておけば、タムホルダーやシンバルスタンドに取り付けられるので、より自由なセッティングが可能になります。

シンバルの違いをしっかり理解しておこう

各シンバルの音を聞けるようにそれぞれに簡単な演奏動画を用意しましたが、音色の違いを理解していただけたでしょうか。

シンバルにはそれぞれ役割があります。同じようでも表現の仕方で使い方も変わってきます。クラッシュシンバル1つとっても、形状や大きさ、音の違いで使い分けたりします。

普段使っているシンバルの音の違いを理解して、より良い表現力を身に付けてください。

シンバルは基本的な物ならスタジオ内に揃っています。場合によってはチャイナシンバルが置いてある所もあります。ただ、ミニチャイナ、スプラッシュを置いてある所は見たことがありません。必要になる場合は別途自分で用意しましょう。どちらでもいいので1枚持っておくと表現力の幅が格段に広がります。

シンバルは個性豊かな音を奏でる物がたくさんあります。メーカーや大きさによって、また円ではなく角ばっているなどの独特な形状や穴が開いている状態の物まで多種多様です。気に入った音があればメモしておくとよいでしょう。

ドラムセットの構成と名称、基本サイズのおさらい

ドラムセットの構成

  • スネア(14″)
  • バス(22″)
  • タムタム(総称)
    • タムタム(L12″・R13″)
    • フロアタム(16″)
  • シンバル(総称)
    • ハイハット(14″)
    • クラッシュ(L16″・R18″)
    • ライド(20″)
    • エフェクト(総称)
      • チャイナ(18~22″)
      • ミニチャイナ(10~14″)
      • スプラッシュ(8~10″)

ドラムセットの基本サイズ

基本サイズは一般的によく使われているサイズを明記しました。時代や流行によって多少は前後するかもしれませんが、おおよそ標準と言われるサイズは上記の通りになると思います。

太鼓の胴のサイズについてですが、調べてみると結構ばらけている印象があります。例えば、
スネアの標準口径は14″で、胴サイズは5″か5.5″が多いですが、6″も結構使われています。
タムタムの場合は12″×8″と13″×9″、12″×9″と13″×10″の組み合わせが多いです。
フロアタムは16″×14″、16″×16″が多いです。

こう見ると口径サイズは大体同じなのでわかりやすいですが、胴サイズは結構ばらけています。明確な偏りが無い以上、どれを標準とするかは難しいと考えます。時代や流行によって多少は前後することを前提に、その時々に合わせてサイズを調整していくと良いでしょう。

自分の中での音の基準を作るという意味でも、最初は標準的なサイズで慣れておいた方が良いと思います。スネアなどはそれのみにこだわりを持つドラマーも多いので何台も所有している人がいますが、バスドラムやタムタムまで何種類も持っているという人は稀ですから。

エフェクトシンバルはメインで使うシンバルの補佐的な位置づけで、標準サイズという概念があまりないかもしれません。というのも、サイズではなく『どういう音が欲しいか』で決めていくことの方が多いからです。

音はサイズやメーカーで結構違いがあり、自分が欲しいと思う音、つまり個人の感性に左右されるため標準的なサイズを決めることは難しいです。よって、メーカーが製造しているおおよその範囲を区分けとして書きました。全てではないにしても、これくらいの範囲でよく使われると思います。

ドラムを構成する各楽器の名称とサイズは最低限覚えておきましょう。それを基準に見ていけば、いろいろなセッティングを前にしても『どういう狙いがあるのか』が分かってくると思います。

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