リズム感を良くする練習法 ミュート編 番外
ミュート編では各テンポデータをダウンロードして、それを元に練習をしました。ですが、何らかの理由でデータを入手できない人もいると思います。そんな人のために、メトロノームだけでもできるこれとよく似た練習法を紹介しておきます。
このページはリズム感を良くする練習法ミュート編の番外、単純に延長と考えて下さい。そちらを見ていない場合は先にご覧になることをお勧めします。でないと話がよくわからないと思います。
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手軽に行なう方法
- 練習したいテンポを設定
- 設定したテンポを4で割る
- 4で割ったテンポで練習
例を挙げて説明します。
(工程1) まず、テンポを120に設定して練習するとします。
(工程2) 120を4で割ると30になります。
(工程3) 練習する際はテンポを30にして練習します。
注意すること
ここで注意してほしいのはカウントの聞き方です。テンポを30にしてカウントをそのまま『4分音符』で聞いても意味はありません。それではテンポ30での練習にしかなりません。練習したいのはテンポ120。つまり、テンポ30のカウントを4分ではなく『1小節』として考えるのです。
カウントから次のカウントまでが1小節ということは、2・3・4拍目のカウントは無しになります。すなわち、実際にカウントが鳴っているのはアタマ(1拍目)だけということです。
ここで、おさらいをしておきましょう。
今回のリズム感強化法のポイントは何でしたか?
そう、ミュートです。
カウントをミュート(カウント数を減らす)して、その状態でもきちんとテンポをとらえて練習するのが今回の目的です。1拍目だけカウントを鳴らし、それ以降は無しと考え、また次の小節の1拍目を鳴らすと考えれば、一連のミュート練習法と同じになります。
テンポ30のカウントから次のカウントまでが1小節というのをテンポ120で置き換えると、実際にカウントが鳴っているのはアタマ(1拍目)だけになりますよね。
このようにカウントの聞き方を変えて練習すれば、それだけでリズム感を養うことができます。
補足
設定したテンポに対して正確に4で割れない場合は四捨五入などをしておおよそ近いテンポにして下さい。
また、例のようなテンポ30やそれほど遅いテンポに設定できない場合は割る数を4ではなく2にして下さい。2で割った場合は聞き方は全音符(1拍目)ではなく2分音符(1・3拍目)になります。4分よりも少し難易度は下がりますが、それでも効果はあるので大丈夫です。
この2つの方法を活用すれば、広範囲のテンポがカバーできると思います。
必須アイテム
さて、ここまできて実はメトロノームすら持っていないという人はさすがにいないでしょう。というか、なければちゃんと買って下さい。いえ買わなければなりません。買うべきです。ということで買いましょう(笑)
どんな楽器を練習するにしてもメトロノームは必須アイテムです。クリックを聞きながらの練習は必須ですし、いずれCDを作る時なんかには必ずクリックを聞きながらになるので、嫌でも面倒でも練習して下さい。
メトロノームをお持ちでない方に私からおススメしたい物があります。私も使っている便利な機能が付いているメトロノームを、テンポの把握の仕方やしっかりしたテンポを出す方法もふまえて紹介しているので、参考にしてみてはいかがでしょう。
あとがき
手軽に行なう方法は難しくはありません。しかし、いかんせん文字だけでは理解しにくいのも事実。読むだけでも結構疲れますからね。さあ、もうややこしい話は終わりです。熱くなった頭を冷やしましょう。
クールダウン
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