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ドラムセットの構成をセッティング図で見てみよう

ドラムセットの構成をセッティング図で見てみよう

セッティング図とは、どの楽器を、どのような位置で、どれだけの数で、何インチの大きさなのか、といったドラムの内容を詳しく書いている見取り図のことです。

大体は真上から見たイラストで表したものが用いられますが、種類と大きさだけを書いた簡易的な図もあれば、メーカーやシリーズまで親切に書かれた図もあります。「絶対こうじゃないと駄目」という決まりはありません。見る人がセットの内容を理解できれば良いと思います。

ドラムセットの構成をいくつかセッティング図にまとめてみたので見ていきましょう。

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標準セット(4点セット)

標準(4点)セット

標準的なドラムセット(4点セット)のセッティング図です。スネア、バスドラム、タムタム2つ、フロアタム、ハイハット、クラッシュ2つ、ライドで構成されていて、サイズもおおよそ標準的な物としています。これを基準に何を増やすか、減らすか考えていくと良いでしょう。

1タムセット(3点セット)

1タム(3点)セット

標準セット(4点セット)から右のタム(演奏者から見て右側のタム)を抜いたのが、1(ワン)タムセットです。外した所にはライドシンバルを設置します。

図ではタム12″(インチ)を設置していますが、13″は使わないというわけではなく、12″を外して代わりに13″をセットする場合もあります。1タムセットは右側のタムスペースを開けてそこにライドを設置するセッティングです。一般的にはハイタムを使うことが多いですが、タムとフロアタムの音程差をどうしたいかはドラマー次第なので、どれをセットするかは自由です。

多点セット

多点セット

標準セットにさらにタムを増やしたバージョンです。多点キットと呼ばれたりもします。タムをいくつ増やすかは自由です。タムが多いとタム回しでメロディックな音程の流れを表現できます。

フロアタムを増やして2つ置く場合はクラッシュシンバルをその近くに増やした方が良いです。上記の図で説明すると、タム回しで最後にフロアタム18″を叩いた後にクラッシュ18″を叩こうとすると若干遠くなってタイムラグが発生しやすくなります。場合によってはシンバルを叩くのが遅れたりするので、距離的に無理なく叩けるようフロアタムの近くにもう1枚クラッシュシンバルを増やすとスムーズに演奏できるようになります。

多点セットのメリットは表現が格段に高まることと存在感が増す見た目です。
叩ける所が多くなれば表現の仕方も変わります。タムを流れるように叩くその姿は見ていてとてもかっこいいです。
さらに楽器が多いとそれだけで見た目のインパクトも強まります。ステージ上で所狭しと並べられたら嫌でも目につきますし、その存在感に圧倒されることでしょう。

デメリットは叩き分ける技量と置き場所です。
タムを1つ増やしただけでも結構違いが出てきます。増やせば増やしただけ叩き分けなければならないので、その分練習が必要になるでしょう。
加えて置き場所にも注意をはらわなくてはなりません。物理的にどこにでも置けるというわけではないので、増やしたいなら置き場所にも気を配らなくてはなりません。置く場所が叩きやすさに直結するので慎重に行う必要があります。

結局、メリット・デメリットは表裏一体。技量にも大きく左右されるので、増やしたいなら普段から叩く場所を想定して練習していきましょう。

ツーバスセット

ツーバスセット

2つのバスドラムを並べた見た目にもインパクトが強いのがツーバスセットです。

2つのバスにそれぞれタムを2つずつ設置できるので合計4つ置けます。タムの数は自由です。標準セットのタムタムを2つそのまま使用することもあれば、それに10″を1つ加えて計3つという構成もできます。

フロアタムは1つでもかまいませんが、2つにすると要塞のようになって見た目にも存在感が増します。

セットの左側にはオクタバンやロートタム、もう1つのスネアなど、さらに展開させるセッティングが多いです。

シンバルにしても、ライドを左に増やしたり、すき間を見つけてエフェクトシンバルを設置したりします。

個人的にはチャイナシンバルを両脇に1つずつ設置するのがかっこいいと思っています。上にニョキっと突き出たチャイナをバスと一緒に連打するとかなりの迫力が出せてパフォーマンスも高まります。

ツーバスまでいくとタムやシンバルを増やす傾向が強いですね。楽器を増やせば増やした分だけ表現力も求められますが、扱えるようになったら楽しいこと間違いなしです。

気になった音のセッティング図を調べるのも有効

楽曲や演奏を聞いて気に入った音があったらセッティング図を調べて構成をみてみましょう。どこのメーカーの、どの楽器か書いている場合があります。

私も好きなドラマーの教則本を買ったことがあります。本というよりは冊子なんですが、演奏フレーズはもちろん、詳しいセッティングも書かれていたのはラッキーでした。

楽曲ではスネアの音とか結構気に入っていたので、どのスネアを使っているのか気になっていたんですよ。どれなのか分かって良かった経験があります。場合によっては同じのが買えたりするので、セッティング図は良い判断材料になりますよ。

ちなみにその冊子の中身は外国語表記なんですが、楽譜は基本一緒なのでどういうパターンかは理解できます。楽曲で実際に聞けるのでわからないことはありません。セッティング図もドラムセットが写真付きで掲載してあって、使用している楽器やスティックの種類、果てはヘッドの種類に録音用マイクの種類まで1つ1つ丁寧に書かれていました。

写真や演奏している動画があっても映り方次第ではまったくわからないので、ここまで詳しいセッティング図があると本当に助かります。

こういった所から理想の音を探していくのもありです。最終的には自分のドラムセットとして具現化させていきたいものですね。

気になるドラムセットは記録しておくと後々役に立つ

リハーサルスタジオでもいいので、ドラムがある部屋に入ったらセットの構成を記録しておくようにしましょう。簡単にでも手書きでメモしたり、写真を撮影しておくのも良いかもしれません。

どこにどんなドラムセットが置いてあるのかという情報は結構役に立ちます。もちろん、ホームページなどで確認できることではありますが、どんな音がするかまではわからないと思います。

たとえば、あそこのバスドラムはアタック感のある引き締まった音が出ていたとか、このメーカーのこのシリーズのスネアはやわらかい音がする、といった具合です。私も過去に叩いてみたかったシリーズのドラムセットにばったり出くわすことがあって、その日はいつも以上に楽しく叩けたのを覚えています。当然、どこのスタジオだったかも記録しています。

どのドラムセットが自分の好みの音を出すのか、その情報を収集する意味でもこまめにメモしておくと後々参考になりますよ。

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