ドラムスティックの持ち方。基本の4つを覚えよう
スティックの持ち方は大きく分けて2種類あり、それぞれ「マッチド・グリップ」、「レギュラー(トラディショナル)・グリップ」と言います。マッチド・グリップは手首の向きによって、さらに3タイプに分かれます。
- マッチド・グリップ
- ジャーマン・グリップ
- フレンチ(ティンパニー)・グリップ
- アメリカン・グリップ
- レギュラー(トラディショナル)・グリップ
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マッチド・グリップ
基本的な持ち方で最もよく使われているのがこの持ち方です。日常生活で何かを掴んだり持ったりする時と同じような感覚なので、初心者の方にはこの持ち方をおすすめします。パワーが出しやすく、手首の稼働を活かして叩く事が出来るので、やりやすいと言えるでしょう。
持ち方
スティックの1/3ぐらいの所に人差し指の第1関節をあてます。
そのまま親指を同じ場所にあててしっかり握ります。
この時のポイントとして、親指と手の間はなるべく開かないように握ります。叩き方に慣れないうちは締めた方が衝撃によるスティックのずれを防止できます。
※スティックを扱う力加減がわかってくればその限りではありません。
残りの指を軽くそえる感じで握ります。細かいコントロールができなくなるので、3つの指はスティックから離れないようにして下さい。
3タイプの持ち方
マッチド・グリップの中でも手首の向きによって、3タイプに分かれます。それぞれを、「ジャーマン・グリップ」、「フレンチ(ティンパニー)・グリップ」、「アメリカン・グリップ」と言います。
ジャーマン・グリップ
手の甲が真上にくる持ち方です。手首の稼働が1番広く使える持ち方で、少し広めに肘を開くとより動かしやすくなります。
フレンチ(ティンパニー)・グリップ
親指が真上にくる持ち方です。手首の稼働が極端に狭くなりますが、その分指を使ったコントロールがしやすいです。
アメリカン・グリップ
ジャーマンとフレンチの中間ぐらいの持ち方です。ジャーマングリップは意識して手首をひねる必要があるのに比べて、こちらはより自然に持つことができます。ちなみに私はこの持ち方です。
3タイプのどれがいいのか?
持ち方に関してどれがいいかは一概には言えません。あなた自身が自然に違和感なく持てるやり方でいいと思います。こだわりがあるのならいいですが、経験の中で使い分けを覚えていけばいいでしょう。それぞれ利点を見極め演奏の中で使い分けてください。
レギュラー(トラディショナル)グリップ
ドラム特有の持ち方で、マーチングバンドでよく見る持ち方です。行進しながら叩くマーチングでは、スネアをベルトを使って肩からぶら下げます。楽器が傾くことで叩きづらくなるのを解消するために生まれたのが、この持ち方です。微妙な力加減ができ、繊細なコントロールがしやすいので、音のニュアンスが大事なジャズドラマーに好んで使われます。
持ち方
スティックの1/3ぐらいのバランスの良い所を親指の付け根で挟みます。
薬指の第1関節と第2関節の間を土台として入れ込みます。小指は薬指にそえる感じです。
人差し指と中指をスティックにかぶせるようにそえます。
レギュラー・グリップの注意点
左右で持ち方が異なるレギュラーグリップでは持ち方に慣れるのはもちろん、左右の音量バランスもとりにくくなるので、均等に音を出せるようになるには相応の練習が必要になります。楽器の場所によっては届かなかったり叩きにくくなったりするので、セッティングにも気を使う必要があります。
最初からレギュラーグリップ、もしくはどうしても必要になったというなら話は別ですが、これからドラムを始めようと思っている人はマッチドグリップから始めた方がいいでしょう。どちらがより大きな音を出せるかで言えば、マッチドグリップに軍配が上がると思いますし。
※あくまで個人的な感想です。人によって、また修練の仕方で変わってくるので、一概には言えないでしょう