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洗面用水栓のスピンドルとコマパッキンの交換手順

洗面用水栓のスピンドルとコマパッキンの交換手順

洗面所で使っている水栓の水漏れがひどくなりました。この型の水栓の場合は、コマという部品が大体の原因になります。今回、それを交換してみたので、その手順をまとめてみました。

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洗面用水栓

  • メーカー:KVK
  • 種類:台付洗髪2ハンドル
  • 品名:一時止水付2ハンドル洗髪シャワー
  • 品番:KF12F2-1E

準備する物

工具

  1. ウォーターポンププライヤー
  2. マイナスドライバー

部品

  1. KVK ビス止スピンドルセット PZK75JK-13MN
  2. KVK 水栓コマ『PZK4E-15(2コ入り)』

水の元栓を閉める

水の元栓を閉める

私の家の元栓は車庫の入口付近にあります。
フタを開けて、ハンドルを右回りにいっぱいまで回します。

水が出ないか確認

水が出ないか確認

ハンドルを回して水が出ないか確認します。
それまでかかっていた圧力を逃がす意味もあります。

キャップを外す

キャップの隙間

外す時のことを考えて、こういう物にはあらかじめ隙間が作られています。

キャップを外す

マイナスドライバーの先を使って外します。

左右どっちがどっちの色だったかを覚えておく必要はありませんが、覚えておく方が手っ取り早いです。公式サイトに掲載されている分解図には、どっちがどの色というのが書かれているので最悪忘れてしまっても大丈夫。もちろん、このページに掲載されている写真を見てもわかります。

ドライバーでネジを外す

ドライバーでネジを外す

ハンドル(白いプラスチック部)はネジで留められているので、ドライバーでネジを外します。キャップを外す時に使ったマイナスドライバーが合うなら、そのまま使って外すといいでしょう。

ハンドルを外す

ハンドルを外す

ネジを外したら、ハンドルを上に引っ張ると外れます。

スピンドルを外す

スピンドルの写真

写真の茶色の部分がスピンドルと呼ばれる部品です。見てわかるようにかなり時間が経って劣化しています。開けてびっくり。さすがに「うわぁ~」となりました。新品と比較するとその差がはっきりとわかります。

スピンドルを外す

ウォーターポンププライヤーを使ってスピンドルを外します。スピンドルの根元にあたるギザギザ部分に工具をかませて回します。

写真に写っている工具はウォーターポンププライヤーではなく、先がギザギザのレンチです。どう呼ばれているのかはわかりませんが、『UNIVERSAL URBAN 2000 WRENCH』と書いてあるので、レンチでいいのでしょう。

UNIVERSAL URBAN 2000 WRENCH

ウォーターポンププライヤーが見つからなくて、使えそうな物を代用した結果これになりました。ちょっとごつくて回す時に気を使いますが、取り外すには問題ありません。

基本はウォーターポンププライヤーでいいと思います。使われているスピンドルによっては普通のモンキーレンチでもいける場合があります。そのへんは使われている物がどんなものかをしっかり確認する必要があります。

コマもちゃんと取っておく

コマを取る

スピンドルの下の穴にコマの棒を差し込んだ状態で1セットと覚えておきましょう。私がスピンドルを取り外した時はコマも一緒に取れましたが、場合によってはスピンドルだけ取れてコマが中に残ったままになるかもしれないので、ちゃんと取っておきましょう。狭い空間ですが、手で取れます。取れそうになければ、ピンセットなどを使うといいでしょう。

コマを取り付けたスピンドルを取り付ける

新しいコマとスピンドルをセットにして取り付ける

コマとスピンドルをセットにして取り付けます。取り外した時のように工具を使って取り付けます。

六角ナットを忘れずに

実はハンドルを外してスピンドルを最初に見た時、先端の形が違うと困惑しました。掲載している写真(スピンドルの先端)を見比べればわかると思います。

結論から言うと、スピンドルの先端に六角ナットが付いていただけです。

スピンドルについていた六角ナット

この六角ナットはハンドルをスピンドルにはめ込む際に、ハンドル内部の形状に合うようにするための接続品(変換部品)です。ハンドル内部にあるスピンドルがはまる部分は六角形の溝になっています。スピンドルに合わせてギザギザ形状になっているわけではありません。

ハンドル内部のナットをはめ込む溝

このナットを取り付けないとハンドルを回してもスピンドルが回わらない仕組みになっているわけです。つまり、ナットは無くてはならない重要な部品というわけです

スピンドルにナットをはめ込む

最初は先端の形が違うので、「別の型を使っていたのかな?」と惑わされました。元々、分解図を見て部品を注文したわけで、合わないはずはないと思い、あまり気に留めていませんでした。いかんせん交換自体が今回初めてで、使われているスピンドルという部品も初見なので、そんなものなのかと。

新しいスピンドルに付け替えて、ハンドルをネジ留めした後、試しにひねってみたら、ハンドルだけがクルクル回るだけだったんですよ。「あれ? おかしいな」となって、そこで初めて気が付きました。やはり先端の形の違いには意味があったと。

改めて古い方のスピンドルを見てみると、何やら先端にナットらしきものがくっ付いているではありませんか。ここで初めて、「ああ、なるほど。これはハンドルとスピンドルを合わせるための接続品なんだ」と理解しました。

後から考えるとちょっと間が抜けていると思わなくもないですが、分解図で確認しながらの作業なので、そこに載っていないことはわからなかったとしても仕方がないことです。

他のハンドルによってはそもそも付いていない物なのかもしれません。確認したことはありませんが、水栓のハンドルはこれしかないわけではないので、可能性としてはあるのかなと。それも憶測でしかありませんが。

たまたま、うちの場合はこうだったというだけなんですね。なかなか勉強になります。業者に頼んでいたのでは気付かないことです。

後は手順を逆に行う

スピンドルを取り付けた後は、それまでに行ってきた手順を逆に進めていけば大丈夫です。

  • ハンドルをかぶせる
  • ネジを取り付ける
  • キャップを取り付ける(左右の色に注意)

水漏れが直ったか確認

部品を交換して終わりではありません。交換は手段であって、それ自体が目的ではありません。最終目標は水漏れが直ったかどうかです。ここを確認しないと終わりではありません。水の元栓を開けて水漏れしないか確認しましょう。家はこれで無事直りました。

結局のところ、水漏れの原因は何だったのか?

蛇口からの水漏れは、大体パッキンが主な原因と言われます。この型の水栓ならコマがそれに該当します。水漏れの原因をネットで検索すると大体が、「コマを変えたら水漏れが止まった」というものでした。長い時間が経過する中で劣化して、そこから水が漏れてしまうということですね。コマを変えれば水漏れは直る、というのもうなずけます。

しかし、今回ちょっと事情が違うのが、以前、うちでは水道業者に来てもらい、コマを変えてもらったのにもかかわらず水漏れが止まらなかった、という経験をしたことです。

約2年前に業者に来てもらい、コマを変えてもらいました。こちらとしては根本的な水漏れを直してもらいたかったんですが、業者はコマだけ変えただけでした。もちろん、それが間違いだというつもりはありません。パッキンが大体の原因になりうるからです。

ただ、交換してもらうことで確かにマシにはなったんですが、水漏れ自体は直りませんでした。

それから月日が経ち、段々ひどくなってしまったので、これではだめだと思い、何とかしようと考えたのが事の発端です。

何が言いたいかというと、コマだけ交換しても水漏れが直らない可能性がある、ということです。

前回、コマだけ変えた時は完璧に水漏れは直りませんでしたが、スピンドルとコマの両方を変えた今回は完璧に水漏れが止まりました。

結果論になってしまいますが、うちの場合はスピンドルもその原因に含まれていたことになります。

このページの中盤に掲載したスピンドルの写真を見ても分かるように、それ自体すごく変色して劣化していました。ハンドルを回すのも苦労するくらい固かったです。この固くなったスピンドルが本来ちゃんと閉まらなければならない所までいかず、それにより隙間が生じて水漏れする原因になっていた、のではないかと。

このページを見ている人にも言いたいことですが、水漏れはパッキンが原因の大半を占めていると言いますが、必ずしもそれだけが原因ではない、ということです。

もちろん、コマの劣化も相まっての相乗効果でということも考えられますが、同じように交換をしようと考えているなら、少し再考の余地があるのではないかと、ここで提言させていただきます。

ハンドルが固い場合はスピンドルにも原因があるかもしれません。コマだけで水漏れが止まらないなら、こちらも交換してみてください。うちでは結果的にこれで直りました。

部品の注文もまとめてできて安くつきます。今回、部品代で1,120円。コマが240円(2個入り)とスピンドル(1個440円)が2個で880円。

ただ、部品代に負けないほど出費したのが送料と手数料です。部品の総額に負けないくらいかかってしまいました。

仮にコマだけ注文して交換してダメだった場合、スピンドルを新たに注文し直すとまた送料などがかかってしまいます。送料分だけで部品がもう1セット変えてしまうほどです。そうならないように買うならまとめて買うのがお得です。

過去にこういった部品を交換した経験がないというなら、かなり劣化していることでしょう。スピンドルも交換しようと思えば、コマを変える過程で簡単にできます。余計な手間は増えませんので、どうせ交換するならまとめて交換してみてはいかがでしょう。

交換作業を自分で行って良かったこと

思っていた以上に簡単だったことを知った

水漏れ発覚から、メーカー・型番を調べ、部品を調べ注文し、交換方法を調べて、実際に自分で交換したりと、今回、一通りのことを自分でやりました。

それをふまえていうと、思っていた以上に簡単だった、ということです。

こういうトラブルは水道業者でないと解決できないという絶対的な思い込みがありました。もちろん、パッと見でどこがどうなって、これはこうだなと判断できるほどの知識や経験はありませんし、専門的な修理になった場合はどうしようもありません。

しかし、交換手順を調べていた時にも思いましたが、やり方自体は至極簡単なんですよね。

今回の一連の流れで1番面倒だったのは、部品の注文です。メーカーサイトに分解図があったので、何が必要になるかを調べるのは比較的簡単でした。ご丁寧に部品それぞれに型番や値段も書いてありましたから。

そこからさらに、ホームセンターで売っている物で何か代替品が使えないかとか、いろいろ調べたりしました。直に買いに行く方が数段安くつきますからね。無駄に節約精神に火がついてしまいましたよ。

ホームセンターで見つからず、直接注文しないと手に入らないとわかってからは、どこで注文するかで迷いました。

良く利用するネットショップには置いて無かったり、どこで注文するかで手数料・配送料が大きく変わったりもするので、少しでも安くならないかなと、あちこち探し回っていた時が最大の難関でした。

注文する物よりも配送料の方が高いとなると、なかなか注文に踏み切れないんですよね。でも、注文しないと何も始まらないわけで。

冷静になって考えると、面倒なことをしているなと思わなくもないです。素直に注文していればもっと楽だったと思います。ほんと、ついつい探してしまったといったところでしょうか。

部品を注文して、それが届いてからはトントン拍子でしたね。交換自体は30分もあればできるのではないでしょうか。慎重にことを運んでも、1時間以内に完了する作業内容です。私は2時間ほど時間がかかりました。その理由は後で話しますが。

思っていたほど難しくはありません。今までの思い込みはどこへやら。相当不器用でない限り、誰でもできるレベルです。また1つ、勉強できたのでよかったです。

経験を積むことができた

『自らが行動し、経験を積む』

何より貴重なことだと思います。どんなに小さいことでも、簡単なことでも、自分でやるからこそ得られるものがあります。行動に移すことが大事、とは良くいったものです。

今後、同じような水漏れが発生しても自分で直せます。業者に頼むと結構な値段になるので、それを鑑みたら、非常に有効な節約であり、かつ自分に対しての投資になったのではないかと思います。

資料を作成できたこと

今回の件をふまえ、今後こういうトラブルが起こった場合にどうすればいいのか、というマニュアル的な資料を作れたのが、最大のポイントになったと思います。

先ほど交換作業に2時間ほどかかったと書きましたが、その理由が何を隠そう、今後のための手順や写真を撮っていたからなんです。

部品交換の際はあらかじめ行程毎に写真を何枚も撮っていました。『以前の状態』が確認できると元に戻す時もわかりやすく、ふとしたことでやり方や部品の状態を忘れても、あわてなくて済みます。

そして、行程毎に気になったことやポイントをメモしておくことで、次回行う際に非常に効率よく作業を進めることができます

交換の際は、なるべく写真を撮り、気になったことをその都度メモすることをおすすめします。水栓の型番から必要になった部品など、今回の件についての一連の流れをまとめておきましょう。

それを今後活用することで、今回かかった労力を次回は大幅に減らすことができます。もちろん、自分でなくても家族の誰かができます。やり方を忘れたって問題ありません。

資料があれば節約・時短に大いに役立つことでしょう。

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