8分音符連打を両足で踏むオーソドックスなチェンジアップパターン
倍のチェンジアップという意味で『急激な緩急を必要とするチェンジアップパターン』とよく似ています。テンポの速さや音符のとらえ方が違うだけで実質はあまりかわりません。
倍の変化に限らず、チェンジアップはいろいろな場面で使われるので、習得しておくとこの先役に立ちます。私も練習しててよかったと思っています。
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譜面と動画
- テンポ185
- 8分音符を両足で踏んだ時の安定感
- 16分連打の正確さ
- チェンジアップの前後が大事
テンポ185
このテンポでのツーバスは16分音符だと速くて難しいですが、8分音符だと意外に中途半端な速さになってしまいます。ハシらないよう抑えながら叩く反面、速さに遅れないように意識するという葛藤が出たりします。譜面は簡単そうに見えますが、意外に難しいので注意してください。
8分音符を両足で踏んだ時の安定感
テンポ185といえど、8分音符を両足で踏むとなると意外にやりにくいです。かといって、片足で踏むと相当しんどく、また持続させるのが困難です。
8分音符と16分音符がからんだチェンジアップは両極端な面を持っていて、方やテンポが遅いと踏み辛い8分音符、方やテンポが速いと難しい16分音符。どちらに転んでも難しいという曲者的なのがこのチェンジアップです。
とりわけ8分音符が安定しづらいので、まずはこちらを安定させることを意識しましょう。
16分連打の正確さ
テンポ185での16分連打はかなり難しいです。必要なのが最大2拍分だけとはいえ、前後に8分音符連打も来る以上、相乗効果でかなり難しくなっています。
瞬間的とはいえ、テンポ185での16分連打を踏めることが前提になります。この時点でかなり難度が高いことから、無理していきなりこのテンポで練習するのは避けた方が良いでしょう。ゆっくりから始めて徐々に速くしていってください。
チェンジアップの前後が大事
テンポが速くなると特におろそかになってしまうのが、チェンジアップの前後です。特に16分音符直前の8分のウラと直後の8分のウラ。ここが特にズレやすく安定しづらい場所です。緩急をしっかり意識して安定させましょう。
The Temple Of Hate -ザ・テンプル・オブ・ヘイト-
Angra(アングラ)というバンドに『テンプル・オブ・シャドウズ』というアルバムがあります。その中の『ザ・テンプル・オブ・ヘイト』という曲で使われています。
私の中でツーバスチェンジアップの存在意識がまだ希薄だった頃に挑戦した曲がこれです。そして、曲中盤で出てくるちょうどこのフレーズで挫折しました。当時は片足での挑戦だったので速さについていけず悔しい思いをしました。結局、片足ではできなくて、その箇所を除いた分だけ練習していました。
まったく歯が立たないことがこれほど悔しいものなのかと思ったものです。
その後ほったらかしになっていたんですが、ある時この曲を叩いているアキレス・プリースターというドラマーのDVDを見て理解しました。なるほど、両足を使えばいいんだと。
今思えば、そもそもツーバスは両足を使うことが前提なのに、なぜその発想をこのフレーズに当てはめなかったのかと疑問に思いますね。練習や経験を重ねた今ではいろいろ模索できるようになったので結果オーライではありますが。
できる技のバリエーションは多いに越したことはないです。まったくできないよりはまだ救いがあるから。先に進めなくて止まってしまうことが何よりイヤですね。
目先の目標として
8分連打の安定感、16分連打が踏める技術、さらにチェンジアップという難度の高い技が合わさったこのパターンをこの速さでいきなり完璧にできる人はそうそういないでしょう。パターンを紹介した私であっても余裕というわけでは決してありません。
ただ、このくらいの速さは必要になってくるのかなと思ったりもしています。目先の目標としては十分すぎるでしょう。最終的には200以上までいければ言うことなしですね。
チェンジアップは使う音符や速さで勝手がかなり変わるので一概には言い切れませんが、オーソドックスな使い方で200もあれば大抵納得させられるでしょう。そこまではいらないとなるかもしれませんが、この先絶対ないとは言い切れないので、いくならとことんいった方が良いと思います。
使う使わないはこの際あまり関係ありません。やることに意味があります。
使わないならそれでもいいんです。
しかし、その努力はいずれ確実に自分の糧になっていることでしょう。