ツーバス半拍3連とエフェクトシンバル、ゴーストノートを使ったテクニカルなパターン
Angra(アングラ)というバンドに『Secret Garden(シークレット・ガーデン)』というアルバムがあります。その中の『Newborn Me(ニューボーン・ミー)』という曲で使われているツーバスパターンです。
勢いのあるアグレッシブなパターンで、エフェクトシンバルによるアクセントやゴーストノートも良い味を出しています。ツーバスのみならず、手でも魅せることができる良い例になりそうです。こういったテクニカルでかっこいいパターンを見つけたら率先して練習して、オリジナル曲とかでもぐいぐい使っていきたいですね。
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譜面
- テンポ110
- 譜面をしっかり把握する
- シンバル類の叩き分けに注意
- 半拍3連から始まるツーバスは右からでもいい
譜面をしっかり把握する
譜面の表記の見方
1・4拍のひし形印:ミニチャイナ
スネア(アクセント):オープンリムショット
スネア:ゴーストノート
2・3拍のマル印:エフェクトシンバル (1・4拍のと違うなら何でもいい)
※区別しやすいように書き方を分けています。
アタマは休符ですが、クラッシュシンバルを叩く時もあるので、両方のバージョンを練習すると良いでしょう。曲を聞く限りではほぼ休符ですが、目立たないようにここもゴーストノートを入れてもいいかと思います。
6連符を叩く手順はRLL。2・3拍のエフェクトは右からのオルタネートだと叩きやすいです。
手の移動が激しいのでつられてゴーストノートの音が大きくならないように注意しましょう。ただし、極端に小さすぎてもダメです。微妙な音量バランスを表現できるように練習が必要になります。
手順とどこを叩くかを考える必要がないくらいに覚え込ませましょう。
シンバル類の叩き分けに注意
1・4拍目はミニチャイナ、2・3拍目のエフェクトは1・4拍目で使われている物以外です。聞いた限りエフェクトは違うミニチャイナが有力ですが、楽器のセッティング次第になります。いろいろセットできるのであれば使い分けたい所ですが、標準セットで考えるなら全て同じでも問題ありません。セット環境で判断してください。
3拍目のウラはハイハットですが、これは右側にもう1つあることが前提になります。左側のハイハットでは手が当たって叩けないか、間に合わないかと思います。無理せず、なおかつ譜面通りにやるなら増やす以外にないかと。
左側だけで対処するならエフェクトから始まる2・3拍は全部左側ハイハット。叩き方に強弱をつけて表現した方がそれらしく聞こえると思います。
どうするにしても結局は表現次第。1・4拍目のミニチャイナ、3拍目のハイハットがしっかり叩き分けできていれば大丈夫かと思います。
半拍3連から始まるツーバスは右からでもいい
ツーバスはオルタネートの順番を考えると左足から始める方が良いですが、今回は右足からでも大丈夫です。むしろ手順とを加味した場合、そっちの方がやりやすいと思います。3拍目以降もツーバス連打が続くようなら足順が変わらないよう左足からを推奨しますが、そうではないのでどちらからでも問題ないでしょう。右足から踏み始める場合、手もそれに連動するのでやりやすくなります。
右足から始める場合は左足が3拍目のアタマになるのをしっかり認識してください。適当に勢いで7発踏むわけではありません。2拍目ウラから入って3発、3拍目のアタマを左足から始めて4発、です。スピードを意識しすぎて適当に流さないように注意しましょう。
ポイント部分を分けて練習しよう
一気にできなくても大丈夫。まずはポイントとなる部分を抜き出して個別に練習していきましょう。
一見、難しそうな譜面かもしれませんが、よく見ればそうでもないので安心してください。左手はダブルストロークによるゴーストノート、右手はハイハットを刻むのとバックビートでスネア(アクセント)を叩きます。
では、まず手順の練習から。RLLが基本となります。左のゴーストノートは一定を保ち、鳴らしすぎず、かつ小さすぎないよう音量バランスに注意しましょう。
手順が身に付いたら今度は半拍3連です。2拍目ウラからの入りは右手・右足から始めましょう。そうすると、3拍目のアタマ以外の8分音符のハイハットを刻む手が常に右手になります。タイミングがつかみやすいのでやりやすくなります。
3拍目のアタマをしっかり意識してください。決して適当に叩かないようにしましょう。
ここまで出来たら、後はシンバル系の叩き分けと手の素早い移動を加えて完成です。
ツーバスじゃなくてもかっこいい
手だけでも普通に使えるかっこいいパターンです。ワンバスで演奏しても十分聞かせられるでしょう。テクニックの向上にも一躍かってくれるので習得するといろいろな点で恩恵にあずかれそうです。
2・3拍のエフェクトシンバルは他の楽器に変えても面白そうですね。たとえば、ティンバレス、カウベル、タンバリン、オクタバンなど、特徴的な音が出る楽器なら何でも活用できます。
シンプルでストレートなパターンも好きですが、こういったテクニカルなフレーズを聞くとまた違った楽しさがありますね。練習したくてウズウズしてきますよ。