左右の足の独立が重要な32分音符が入ったツーバスパターン
Angra(アングラ)というバンドに『Secret Garden(シークレット・ガーデン)』というアルバムがあります。その中の『Newborn Me(ニューボーン・ミー)』という曲で使われているツーバスパターンです。
ツーバスで難しいことをしようと思うと、どうしても避けては通れないのが32分音符です。それが入ってくる時点ですでに高レベルですが、今回はそれに加えて左右の足が独立していないとなかなか難しい内容かもしれません。
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譜面
- テンポ110
- 32分音符の入りのタイミング
- 4拍目の左足をアタマと合わせる
32分音符の入りのタイミング
テンポ110の32分音符ということは、220の16分音符と同じ速さです。この瞬間に、このタイミングで入れなければならないのでかなり難しいです。
4拍目の左足をアタマと合わせる
難しさに気を取られて合わせなくてはならない場所を疎かにしてはいけません。右足からのオルタネートで踏む場合は4拍目のアタマは左足になるので、しっかり合わせることを心がけましょう。奇数音符によって足順が変わるパターンは今どこを演奏しているのかがわからなくなるのが1番怖いです。どこがアタマなのかをちゃんと把握しておきましょう。
書き換えて練習しよう
よほど鍛えられた人でもない限り、32分音符が絡んだパターンを初見で踏めることはまずありません。細かい音符のフレーズを練習する時は書き換えるとわかりやすくなります。
先ほどの譜面を書き換えるとこうなります。
まずはゆっくりから始めて足の動きを教え込ませます。スネアを叩く左手との連携はまだマシですが、ハイハットを叩く右手との連携が難しいですね。両足と片手でまずは練習するのも良いでしょう。慣れてから両手にします。
それが出来たら後はどんどん速くできるようにスピードアップしていきます。書き換えた場合はテンポに注意してください。32分音符が入った譜面はテンポ110で、書き換えた場合は220となります。
とりあえず、目先の目標は譜面の通りにテンポ110。ただ、できればもう10上げて120くらいで出来るようになりたいですね。
110でなんとか出来る状態よりも余裕で踏める状態になる方が良いです。そうなるにはもう少し速くても叩けるようになっておく必要があります。
32分音符に限らず、ドラムにとってどんなパターンもリズムも安定して叩けるようになるのが最終目標ですから、なるべく精度は高めておきましょう。もちろん、余裕があればもっと上げてもかまいませんよ。
3・4拍目のアタマのバスドラムを抜いてもOK
元々、ツーバスのドコドコ連打から2発目を32分音符2発に派生すると考えれば最初の譜面になります。しかし、これをそのまま叩くとなると難しいので、現実的な考え方をすると3・4拍目のアタマのバスドラムを抜いた譜面の方がやりやすくなります。
音圧を稼ぐなどの特別な意図がない限り、スネアと重なるバスドラムは抜いても問題ありません。抜くことで逆にやりにくくなるなら別ですが、今回は抜いた方がやりやすくなると思います。
左右の足の独立が重要
テンポが遅いとはいえ、レベルはすでに相当高いです。ただ、それも致し方ないことなのかも。
ツーバスを使って遅いテンポで何かやろうとすると、どうしても6連や32分音符に手を出さざるを得なくなります(この場合は足ですが)。そうなると足順もややこしくなってきます。瞬間的な速さで踏む難しさもそうですが、左右の足順が部分的に入れ替わることもその要因となります。
普段やらない動きをやるのは難しいですが、それでもバスドラムを演奏するのは足になるので、どういう音符の形であっても対処するしかないわけです。ツーバスの凄技テクニックを身に付けるのであれば、左右の独立は避けては通れないでしょう。
今回のパターンはさらに1歩踏み出すための良い練習になると思います。もちろん、今はまだその時期ではない人もいつかに備えて練習を始めても良いでしょう。独立の取っ掛かりを作るなら『オルタネートツーバストレーニング』を参考にするのもありです。ここらで1つ、両足の独立に取り組んでみてはいかがでしょうか。