オルタネートツーバストレーニング
ツーバスの足順は基準となる音符をオモテとウラに振り分けて考えます。演奏する音符に対して完全に交互というわけではなく、音符の並び方次第で若干やり方が変わってくるんです。
それを今回は演奏する音符に対して完全に交互に足順をあてがったオルタネートで練習していきます。
手順の詳しい説明は『ドラムスティッキングのオルタネートとナチュラルの違い』でしています。軽くでも目を通しておいた方がこれからする説明もよりわかりやすいと思います。
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練習パターン1
各拍の踏み始めの8分音符でぐっと勢いをためることができるので、紹介するパターンの中では比較的やりやすいです。アタマにしっかり意識を向けましょう。そこがポイントです。
練習パターン2
普通の足順で踏んだ時でさえ難儀するのに、それをさらに変えると難易度も急上昇します。非常にハシりやすく、また音符間を詰めすぎやすくなっています。16分音符の3発をしっかり表現しましょう。特に『LRL』は安定させるのが難しいので、しっかり意識して踏みましょう。
このパターンでつまづいた時は、真ん中の16分音符を消して、8分音符連打の形に直して練習するといいでしょう。8分音符を『RR・LL・RR・LL』とまずは踏んで、音符の長さを確かめます。確かめられたら1発ずつ16分音符を足していきます。基本的に2拍分の繰り返しなので、16分音符を入れる時は1・3拍、および2・4拍をセットにするとわかりやすいですよ。
練習パターン3
紹介したパターンの中で私が1番難しいと思ったのがこのパターンです。音符の形自体がすでに難しいのでかなり手ごわいです。頭の中で考えていてはまずできません。パターンをしっかり表現するためにも、足順を考える必要がないくらい体に教え込みましょう。
ポイントは16分音符の2発目と4発目です。今回のトレーニングの醍醐味とも言える部分です。普通はこの2つの音符は同じ足で演奏します(RL L/LR R)が、それをあえて交互に踏むことで、より独立性を向上させることができます。
ただ、それによりかなりタイミングがとりづらく、安定しない原因にもなっています。『16分音符のウラを両足で交互に踏んでいくことの難しさ』は、ツーバスドラマーなら言わなくてもわかると思います。このポイントとなる2つの音符のタイミングに特に気をつけて練習して下さい。パターンを習得できるかどうかはここにかかっています。
特に難しいパターンなので気を抜くとすぐにグダグダになります。まずはゆっくりのテンポから確実に踏めるようにしていきましょう。録音してでも客観的に判断する方がいいですね。
共通の練習ポイント
- 足順を確認しよう
- しっかり止める
- 2・4拍アタマの左足
- 続けてパターンを演奏する
足順を確認しよう
今回は足順をオモテ・ウラに振り分けて考えるのではなく、演奏する音符に対して完全に交互に足順をあてがって練習していきます。完全にオルタネートで演奏するわけですが、まずはその足順をしっかり確認しましょう。
休符をちゃんと表現する
休符をちゃんと表現しないと楽譜通りに聞こえません。ついつい踏んでしまいたくなる衝動をグッとこらえて、しっかりパターンを演奏しましょう。
2・4拍アタマの左足
2・4拍のスネアと重なる左足が重要です。この左足を意識できるかどうかでフレーズの精度が変わってきます。特にズレやすい部分でもあるので、スネアとバスドラムをしっかり合わせましょう。
続けてパターンを演奏する
パターンを別々に紹介していますが、できるのであれば続けて演奏しても問題ありません。切り替わる瞬間が特に難しいと思いますが、それぞれのリズムがヨれたりしないよう、しっかり安定させて叩けるようになれば相当な実力がつくと思います。
練習する1番の理由
こういった足順を練習する1番の理由は、どんなパターンのツーバスが来ても対応できるようにするためです。が、それ以外にも3連符や半拍3連などの奇数音符や休符といった複雑なタイミングで踏む場合の安定力をしっかり磨くためでもあります。特に偶数と奇数が混ざってできる難関パターンを習得する上では欠かせない練習だといえます。
いろいろなパターンや足順を練習することはとても大事で、練習した内容が多ければ多いほど応用力も高まります。どんなに難しいパターンであっても習得できるよう、今の内にその取っ掛かりを作っておきましょう。
基礎の段階でやる意味があるかないかを考えるのはナンセンスです。どこで必要になるかはわかりません。結果的に意味がなかったとしても、やることに意味があります。なにをしたらいいかわからないと思い悩んでいるのなら、全てを徹底的にやってみてはどうでしょう?
効果があるかないかなんて最終的に判断できることです。やってもいないのに意味がないというのなら、永久に何もできないままです。それに沢山の練習法を試して、結果的に効果がなかったとしても、『その練習法では効果がないことがわかった』という結論に至っただけでも、むしろ大幅な前進、決して意味がなかったわけではありません。
練習法は沢山あるかもしれませんが、無限ではありません。1つ1つ結果がわかったのなら、それ以外の方法をさらに試していけばいいだけです。上手くいかない方法を全てやり終えたなら、後は上手くいく方法だけです。あなたなりの上手くなる方法を模索するためにも、どんどんチャレンジしていって下さい。