逆足強化エクササイズ2 「ツーバスの右足を抜く練習法」
連打を逆足から始める逆足強化エクササイズ1 「ツーバスを左足から始める練習法」から一転、今度は利き足から始めるパターンで逆足を強化します。右足から踏み始める人にとっては、まだわかりやすいと言えますかね。
といっても、今回は少し手を加えるどころか、この場合は足を減らすという解釈になります。もちろん、ちゃんとした逆足強化を目的としているので、しっかりと鍛えていきましょう。
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動画と譜面
練習のポイントとコツ
- 動画のテンポは120
- 最初は両足から、途中から片足で
- ウラをしっかりキープする
- 極端にブレないよう注意
- 4通りのバリエーション
最初は両足から、途中から片足で
譜面通りです。簡単にいえば、普通に両足の連打から始めて、途中で右足を抜くだけです。譜面上は右を抜いていますが、これは利き足という意味です。利き足が左なら左足からスタートさせて、3小節目からは左足を抜きます。逆足を鍛えるトレーニングなので間違えないで下さい。
1番のポイントはウラをしっかりキープすること
気をつけないとすぐにオモテになってしまうので、ちゃんと16分のウラをキープしましょう。狙い過ぎると逆に安定しません。しっかり踏んでなおかつウラも合っているというのが理想です。
1拍ずつしっかりウラをとるのも大事です。それを2拍、3拍と続けて、1小節、2小節、しいては8小節、16小節とつながっていきます。最初は視野が狭くなってしまうかもしれませんが、ある程度できるようになってからは視野を広げて、大きな流れで捉えて下さい。その中でちゃんとキープできように完成度を高めていって下さい。
4小節を繰り返すことになりますが、最初に戻ってくる時、つまり片足から両足に変わる境目には注意しましょう。足を抜く時はそうでもないですが、入れる時は特にミスしやすいので気を付けて下さい。
ブレるのが1番良くない
注意してほしいのは、16分のウラが極端にブレることです。16分の1番の難しさはその位置にあります。細かい音符になればなるほど、タイミングを捉えるのが難しくなるからです。
今回のパターンはずっと16分ウラの踏みっぱなしですが、踏むだけでいえば「16分ウラを連打している時」と「普通に8分を連打している時」とで違いはほとんどありません。単純な言い方をすると、8分連打を16分音符1発分ずらして踏むだけで完成します。場所が少しずれているというだけで、本質は一緒なんです。
16分音符を意識しすぎて、全体の流れが安定しないということが多々あります。細かい音符は小分けにして、拍ごとで考えるのはセオリーですが、それをつなげる段階でブレてしまっては意味がありません。
1拍1拍、細かく捉えて16分を演奏しつつ、それをつなげてできる大きな流れも一緒に考えて演奏しなければできないフレーズです。最初はウラだけでもきついと思いますが、なるべく全体の流れも気にして練習しましょう。
ハイハットとバリエーション
譜面(動画で演奏されている譜面)ではハイハットは4分で刻んでいますが、ここを8分に変えても問題ありません。人によってはそっちの方がやりやすくなるかもしれません。手を8分で刻むことにより、より細かく足の位置を捉えることができるようになるからです。16分音符は8分音符同士の間にあると考えれば、格段に足も入れやすくなるでしょう。
バリエーションも全4通りあります。16分ウラを踏む中で、手も変えていくのはかなり難しいと思いますが、クリアしていくことでよりクオリティーが高くなるのは間違いありません。なるべく挑戦するようにして下さい。
前半ができれば後半もできるというわけではない
「前半2小節ができれば、そこから片足を抜いただけの後半2小節は簡単にできる」という考えがあるなら、それは大きな間違いです。確かに単純に片方を抜くだけですし、意識しなければならない部分の負担も減るので、やりやすくなると言えるでしょう。
ただ、それは単純に速さだけを考えた場合で、フレーズだけで考えたら、むしろ難易度が格段に上がります。言うは易いので、とりあえず練習してみて下さい。
できないという人の原因が、何を隠そう、私がよく言う『踏めているようで踏めていない』の正体です。両足での連打ができるのに、右足を抜いて、左足だけで踏みだすと途端にずれてくる。これは単に左がしっかり踏めていないということです。
『右足を基準に漠然とその間に左を入れているだけ』なんです。そして、頼みの右足を抜いてしまうと途端に踏めなくなるということです。両足で踏めるからといっても、実際はちゃんと踏めているわけではありません。それを確かめる術は片方ずつ調べることです。それをすることで、初めて踏めているかどうかがわかります。それをせずに、勘違いしたままにするから、
- 長く続かない
- 速く踏めない
- 連打以外ができない
「どうしたらいいのか?」
ということになるんです。
この『踏めているという勘違い』が、上記の悩みに大きく直結してくるんです。
左は右のように器用に動かすことはなかなかできません。右と同じくらい鍛えてきたならまだしも、両足での連打だけしかしてこなかった人は、自分が思っている以上に動かないということを改めて認識して下さい。片足だけの単純なフレーズであっても、その奥は想像以上に深いです。
出来る人は力がついている
今回のフレーズをなんなくこなすことが出来る人は、逆足といえどかなり力がついていると言えるでしょう。速いテンポほど、できるとなお良いです。私が言うのもなんですが、さらっとできれば大したものですよ。