[ドラムスコア] ノヴァ・エラ / アングラ
ツーバスの技を磨きたいならANGRA(アングラ)を聴くのが1番!
その中でも特に勉強になるアルバムRebirth(リバース)からNova Era(ノヴァ・エラ)を紹介します。
ドラマーはAquilles Priester(アキレス・プリースター)
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曲解説
テンポ170での体力勝負のツーバス連打
アングラの代名詞ともいえる『キャリー・オン』と肩を並べるほどの代表曲が、この『ノヴァ・エラ』です。テンポ170の疾走感は聴いていてとても気持ちのいいものですが、やる方はうって変わって体力勝負。170といえど安定したプレイが重要なので、体力・持続力共に余裕を持てるぐらいにしておきましょう。
フィルインバリエーション
フレーズは意外にシンプルでどちらかと言えばフィルインのバリエーションが豊富です。ツーバスもそうですがそれと同じくらいかっこいいフィルインが聴けるので、ぜひモノにして下さい!
フレーズ解説
イントロ1 (0:00~0:19)
いきなり変拍子がきますが、3/4が少し入るだけなので、そこまでは難しくないと思います。曲を良く聴けば自然とできるようになります。
イントロ2 (0:19~0:28)
オモテ打ちの基本連打パターンです。張り切りすぎると後がしんどくなりますよ(笑)
イントロ3 (0:28~0:36)
ウラ打ちの基本連打パターンです。この曲では所々でオモテとウラが変わるので、どちらも出来るように練習しておきましょう。
Aメロ前フィルイン (0:36~0:39)
手足のコンビネーションフレーズです。注意点は2つあって、1つはハシらないことともう1つは詰まらせないことです。手足を使ったフィルインはハシリやすいのが特徴です。簡単に音符を入れることができるので、そのせいでよくハシッたりします。
そして勢いづいてしまって音符同士を詰まらせる傾向があります。特にこの形は限りなく音符間を狭めることができるので、ヘタをすると32分になったりします。入れるのは簡単ですが音符をちゃんと表現するのが難しいので、この2つに注意していれば問題ないフレーズだと思います。
Aメロ (0:39~0:47)
基本的なウラ打ちパターンです。速さ的に16分の2発は右左と踏む方がいいですが、片足だけで踏む方が2発のニュアンスが出しやすいので、片足だけでもいける人はそちらで踏みましょう。16分の2発は基本的に片足ダブルで対処したいのですが、1・2回ならともかく、何回も来るとさすがにきついので、片足ダブルが安定しないなら両足を使うといいでしょう。両足を使う時は音符の詰まりに注意しましょう。ちゃんと16分に聴こえるように『ドド』っと踏んで下さい。
Bメロ (0:47~0:56)
このリズムに関しての詳しい解説は活用度が高いツーバスパターンでしています。
サビ (0:59~1:21)
サビではライドではなくハイハットを叩いているので注意して下さい。
2回目Aメロ前フィルイン (1:30~1:33)
アップダウンと速い手の移動が求められるフィルインです。アクセントマークのスネアはリムショットで、付いていない所はタップ(アップ)ショットです。アップダウンを上手く使わないとできないので注意して下さい。やりにくいという人はアクセントだけを叩いた形でもOKです。聴いた感じそれでも問題はないです。
2小節目は譜面通り、重ねチャイナシンバルかそれに見合うエフェクトシンバルを叩きます。音色的には『ヂヂ』っというハイハットより尖った感じの音です(ヂヂではわかりづらいですかね(笑)。無い場合はハイハットを叩きましょう。スプラッシュでは聴こえ方が少し違うので、それを叩くならハイハットの方がまだニュアンスが近いです。
エフェクトとスネア、タムを含めた手の回しの速さが重要です。さらに足も連打しているので合わせるのがかなり難しいパターンです。『どこをどう叩いて』と頭で考えていては間に合いません。考える必要がないくらい体に染み込ませないときついので、練習はしっかりと積んで下さい。
速さも大事ですが、音量も大事です。速さに集中しすぎて音量がバラバラにならないよう注意して下さい。両方こなしてこそこのフレーズの良さが際立つのでがんばって下さい。
ツーバスリズム「ハイハット変化形」 (2:26~2:35)
足で連打しながらのハイハット変化形です。コツは2つあって、1つは手の使い方ともう1つは2小節4拍目のスネアです。
手の使い方
1つ目の手の使い方というのは1小節3・4拍目のハイハットの部分をいいます。右側にハットをリモートで用意できれば何の問題も無いのですが、左側だけでやる時は若干コツがいります。手を交差して叩いているのでスティック同士が当たってしまう恐れがあります。それを気にしながら叩かなければいけないのでどうしてもぎこちなくなります。
なるべく当たらないよう工夫して下さい。この部分に関しては確実に音を鳴らすことを前提とし、ある程度の音量減少は仕方が無いかと思います。ガンガン行って、スティックが当たって、最悪叩けなかったでは意味が無いですからね。
ただし、どうしても音量は出したいという人にはこの部分だけ左手でハイハットを叩くことをおすすめします。そうすればオープンハンドになり難なく叩けるようになります。
その際、左手のコントロールに気をつける必要があります。ちゃんとタイミングを守って叩けるかと音量を調整できるかということです。普段左手で刻むことはしないので叩きにくいと思いますし、強くしすぎてハイハットが鳴り過ぎたりもします。左手で叩く時はこれに注意して叩くようにして下さい。まあ、ここは歌が入っていないので、多少音量が出ても邪魔にはならないと思いますが、念の為ということで。
2小節4拍目のスネア
続いて2小節4拍目のスネアに関してですが、ここを叩く時はそのままオルタネートで大丈夫です。ただし、スネアの音をきちんと出すようにして下さい。慣れていないとミスしやすいです。私もこの曲を何度も叩いていますが、この部分でよくスネアのショットをミスした経験があるんです。なんだかんだでテンポが速いですからね、私だけかもしれませんが、気を付けて下さい(笑)
ハーフテンポ (3:29~3:40)
ハーフテンポでのツーバスフレーズです。2小節目の16分の2拍分がやりにくいかもしれませんがそれ以外は難しくないと思います。16分にしても踏み始めの違和感さえ無くせれば大丈夫だと思います。カッコ1の2小節目のアクセントは拍を見失いやすいので注意して下さい。
ソロ終わり (3:48~3:51)
ソロ終わり、つまりBメロに戻ってくる直前のフィルインです。1小節目は合っていると思いますが、2小節目はちょっと自信がありません。音源しかり映像でも見る限りこうだと思いますが、いかんせん速いので正確ではないかもしれません。ですが、間違っていたとしてもかなり近い所だと思います。1小節目はまだ大丈夫ですが、問題は2小節目ですね。
私はこれと似た形のフィルインをオリジナルの方でも使っているのでまだなんとかなりますが、初めての人には何がなんだかわからないですよね(笑)
テンポ170で32分は無茶かもしれませんが、それを可能にするのがツーバスの最大の魅力です。まずは2小節目の譜面を良く見て下さい。そうすれば一定の規則に気が付きます。複雑なフレーズの中にも一定の規則があって、それを整理することで理解しやすくなります。
- 手手足足の繰り返し
- 繰り返しの1発目の手がハイタムから順にタム移動
- 繰り返しの2発目の手が常にスネア
- 32音符は全部足で踏む
もっと簡単に言うと、右手はタムを順番に叩いて左手はスネアだけで足は32分で踏むだけです。この形を譜面に当てはめれば完成です。こんな簡単なやり方でこれほどパンチの効いたフレーズが出来るのでやらない手はありません(笑)
1拍ずつ練習する
32分がとらえづらい時はハーフテンポにして16分として考えるといいでしょう。もしくはまず足を抜いた手だけの16分の形にして、慣れてきたら足を入れるでもOKです。メトロノームもちゃんと使って練習して下さいね。でないと、この形は合っているかいないかわかりづらいですから。
このフィルインはかなりおいしいです。さっきも言ったように、似たやつを私もオリジナルで使っているので、その効果はおり紙付きです。手の内をバラすようであれなんですが、見てくれているあなたには特別に教えます(笑)
ライドリズム (4:33~4:42)
刻みの変化形パターンですね。ライドはカップもしくはそれに近い部分を叩いて下さい。
ラスト「キメフィルイン」 (4:48~4:50)
4-2-4-2-2-2の手足のコンビネーションフレーズです。手で4発・足で2発、それを2回分叩いて、その後手足を2回ずつ、そして次のアタマで終わり。きっちりキメて終わって下さいね。もしズレたりなんかすると・・・。
あとがき
1曲なのにフタを開けるとすごく濃い内容ですね。まあ、それほど勉強になる技術があるということです。私はもう何度も練習しているので今更なんですが、これを初めから練習する人はすごく大変です。ですが、やればどうなるかは一目瞭然です。やらなければならないことを意外にやらない人が多いですからね。あなたの本当の腕の見せ所です!
- ※楽譜について
- 楽譜(譜面)は耳コピを基に作成しています。細かい部分まで聴き取り自信をもって記譜するつもりですが、各ドラマーなりの手癖、ハイハットや各シンバル、ゴーストノートを使用しての細かなフレーズや音質上、聴き取りづらいフレーズに関して正確に記譜できない場合があります。「絶対にこうだ」という保証はありませんので予めご了承下さい