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ドラム・ツーバス練習法、音楽活動、音楽で収入を得るためのWEBサイトの活用法を解説

ツーバスができていたのに突然できなくなった

ツーバスができていたのに突然できなくなった

ツーバスの悩みで「今までできていたのに突然できなくなった」というのがあります。詳しい状況は人それぞれですし、どれだけの時間を費やしたのかもわからないので原因の明確な答えは出ないのですが、少し思い当たる節があります。

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勢いでできた

この悩みは特に勢いで出来てしまった人によく当てはまります。確かに最初は勢いで出来てしまうことがあるかもしれませんが、元々左右の足の地力が全然できていないので、その内できなくなってしまうというのは納得できます。

何も考えず、がむしゃらに勢いだけでできたという人は沢山います。ただ、ここで勘違いをしてしまうから後々悩むことになるんです。ここでの『できた』は『実用できるレベルのできた』ではなく、もっとも低いレベルでの『できた』です。

本当にできていたのか?

ドラムを叩いてきた人なら今まで使ってきた利き足があります。利き足にはそれでできたしっかりした土台があります。ですが、利き足ではない逆の足はどうでしょう?利き足でバスを踏むなら逆足はハイハットワークに使っていたと思いますが、バスを踏んでいたわけではないのでまったく鍛えられていないはずです。

リズムをとる動作として足を上下に動かすこともありますが、あれは上下に動かしているだけで決してバスを踏んでいるわけではありません。見た目が一緒に見えるというだけで、バスを踏むという練習にはなりません。つまり、逆足はまったくの素人ということです。

ではここで、あなたがドラムを始めた当初を思い出してください。初めてドラムを叩いた時の光景が頭に浮かんでくると思いますが、この時テンポ120でツーバスを踏んでくださいと言われたら、できたと思いますか?

何を叩いていいかわからない、そもそもどう叩いていいのかすらわからない状況でツーバスを踏むなんてまず無理です。運よく交互に踏むことができたとしても、それをコントロールするのは到底無理なのではないでしょうか。

その初期の状態が今の逆足の状態です。たとえどれだけ長い間ドラムを叩いてきたとしても、逆足を使っていないならその足は初期の状態のままということです。『できていたのに突然できなくなった』というのは間違いで、最初はたまたまできたというだけで、実際はできるだけの技量を身につけていなかったからできなくなったというのが正しいのではないでしょうか?

一瞬できた、あるいは数小節分だけできた。確かにできたと言えますが、それが実用できるかと言われればそうではありません。それをコントロールするだけの技量と持続力がついて初めて実用レベルでのできたと言えるのです。

何も考えず、がむしゃらに踏んで出来たというだけなら問題はありませんが、それを実用できるものと勘違いするから『できなくなった』と思うのです。自分自身がツーバスを武器にするドラマーになるならそこで勘違いをしてはいけません。それをコントロールするのが大切です。それができて初めて『できた』といえるのです。

まあ、誰もが必ずそこから始まるので私と比べると全然いい状態ですけどね。まだまだ最初のレベルとはいえ、むしろ最初から『できた』といえるのがうらやましい限りです。

維持することが難しい

勉強にしてもスポーツにしても、『自分にとっての最高の状態』を常に維持するのは難しいです。今の自分にとっての最高テンポが160ならば、それを維持するのがどれだけ難しいかは自分自身が良くわかることです。始めたばかりの人なら100や120、130でさえ難しいはずです。

最高テンポが踏めた時の自分のコンディションを覚えていますか?
人はその時々でコンディションが変わります。すごく調子がいい時は最高テンポでも余裕を持ってこなすことができるでしょう。もしくはもっと速く踏めるかもしれません。

ですが、調子が悪い時はどうでしょう?
今まで踏めていたテンポでもしんどく、安定して踏むことができないのではないでしょうか。

コンディションも重要です。私だって最悪の時はまったくできません。できるはずのテンポ160でさえできない時があります。特に半拍3連の精度がかなり落ちますね。上手く踏めなくてどうしようもない時もあります。

ベストコンディションを維持するために毎日練習、トレーニングも積み重ねる必要があるでしょう。もちろん、体を酷使し続けるのも駄目なので、ちゃんと休息するのも必要です。そうなると常に体の状態を把握するのも大事になってきます。日頃からその日のコンディションを把握できるように、できるできないの境目を見極められるようになりましょう。

やらなくなればできなくなるのは当たり前

たとえできていたテクニックといえど、時がたてば忘れていくものです。物を作って形にしているわけではありませんし、それこそ微妙な力の使い方をするのがツーバスです。その練習をしていないなら踏むという感覚やその動作も忘れていきます。

そうしていずれはできなくなっていくんです。やらなくなればできなくなるのは自然なことだと思います。全然できなくなるとは言いませんが、最高テンポやベストパフォーマンスには程遠くなると思います。

振り返ってみよう

もう1度、あなたの最初の状態を思い出してみましょう。
できたというのは本当に実用レベルまで高めた『できた』ですか?
自分でも納得できるだけのクオリティーの『できた』ですか?
ライブやレコーディングなど、客観的に振り返って判断しての『できた』ですか?

その時のコンディションなんかでも左右します。体調の良い時ではいつもより速く踏めることがよくあります。体も軽く、速さ・持続力共に格段に上がります。ですが、その逆も同じことが言えます。

体調が悪い時はいつもより踏めなくなりますし、速さも持続力も落ちてしまいます。疲れがたまっていれば本来叩ける速さであっても叩けなくなるのはしょうがないことです。まあ、そこで『できなくなった』と悩んでしまうのもどうかと思いますが。

勢いでできるのは良いこと

『できていたのにできなくなった』、これは決して落ち込んだり悩んだりすることではありません。長い時間かけて築き上げたものならいざしらず、ほんの少ししかしていないのにこうなった場合は特にです。落ち込むどころか、むしろ喜ばしいことです。

もともと勢いでできたというのは良いことなんです。本当に難しくてできないことなら、勢いだろうとなんだろうとできません。勢いでもできるということは可能性があるということです。

一瞬でもできるということは進歩しているのと同じです。元々全然できていなかったものですし、それが少しでもできるようになったのなら、それはそれで十分に意味があったということです。

ツーバスは本当に難しいです。テンポ100や120であっても実際はそう簡単ではありません。私は勢いで叩いてもできませんでした。そういう人は特に時間がかかると思いますが、勢いでできてしまう人は逆にそうしいて時間がかからない可能性があります。すでに踏めるだけの潜在能力が備わっているのかもしれませんね。

実用できるレベルにまで高める

一瞬でもできた時の嬉しさを決して忘れてはいけません。そして次はそれをふまえて、いつでも実用できるレベルにまで高めていけばいいんです。それを1つ1つ積み重ねることで、結果的にツーバスができるようになるのだと思います。

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