自分の持つイメージと違う使い方をするもう1つのパターン
以前、紹介したハロウィンの『ユー、スティル・オブ・ウォー』という曲で使われているパターン。この曲には実はもう1つ気になるパターンを要しています。それが今回紹介するパターンで、1回1回は短いながらも要所要所で使われる大事なパターンです。
私にとっては両方なじみ深いのですが、曲の雰囲気に対しての使われ方が面白いと感じ、紹介するに至りました。
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譜面と動画
- テンポ132
- はしらない
- 重心を安定させる
- 右の合間に左を入れるわけではない
はしらない
テンポ自体はそこまで速いわけではありませんが、音符の形と相まって非常にはしりやすくなっています。タイミングに注意。足をしっかりコントロールしましょう。
重心を安定させる
このフレーズは重心が不安定になりやすいです。重心が安定していないとフラフラしてリズムに影響してしまうので、ぶれないようしっかり構えて演奏してください。
右の合間に左を入れるわけではない
フレーズに慣れてくると、とらえ方に変化が出てくる時があります。
左右の足を別々に考えた場合、右はただ8分音符の連打で、左はその合間に定期的に1発入れていく。これも1つの解釈としては間違っていません。しかし、本来は1拍1拍、別々に考えるのが筋です。
『RRが続いて、その合間にL』ではなく、あくまで『RLR』という形が続いていくだけです。とらえ方に変化が発生する場合があるので気をつけてください。
You, Still Of War -ユー、スティル・オブ・ウォー-
冒頭でも書きましたが、Helloween(ハロウィン)というバンドに『マイ・ゴッド・ギヴン・ライト』というアルバムがあって、その中の『ユー、スティル・オブ・ウォー』という曲で使われています。
この曲にはもう1つ特徴的なツーバスパターンもあって、1曲を通して動きがあるので面白いです。今回のパターンと両方クリアしないとできない曲なので、いい練習になると思います。
個人的にパターンのイメージが強いのはこの曲
私にとってパターンのイメージが強いのは、Thy Majestie(ザイ・マジェスティ)というバンドの『The King And The Warrior』という曲です。2002年に発売されたアルバム『Hastings 1066』に収録されています。
私が所属しているバンドのメンバーの1人が興味を持った曲で、話しているうちにやってみようということになり、一時期耳コピして合わせていました。
パターンはギターソロ中に出てくるのですが、テンポは約160で、手はバックビート。全部合わせても8小節にも満たないほど短い時間ですが、使われている以上は乗り越えなければならない壁なわけです。まだまだ拙い技術の頃に挑戦して、かなり苦戦したのは良い思い出です。といっても、今でも十分手こずる速さなんですけどね。
フレーズの1つ1つに思い出がある
「今でこそインターネットが普及して~」とよく耳にしますが、それが無かった時代において最も有力な情報収集手段は本や雑誌でした。しかし、ツーバス専門の本はほとんどなく、雑誌にしてもその時々で扱われ方が変わるので思うように捗りません。
そんな中、私の情報収集のメインは曲をひたすら聞くことだけでした。気になるバンドのアルバムを買い漁っては曲を聞き、ツーバスを聞いては練習する。そのおかげか、1つ1つのパターンにもいろいろと思い出が宿っています。
今回紹介したハロウィンの曲、そのツーバスパターンを聞いて「そういえば、この足技は昔あの曲で良く練習したな」と思い出しました。ふとしたことで記憶がよみがえる。人に歴史ありといったところでしょうか。
将来振り返った時、今こうしている記憶も思い出として呼び起こされるのかと思うと、なかなか趣がありますね。良い思い出だったと言えるようにしていきたいものです。