ドラムをセッティングする際に気をつけていること
自分の叩きやすい位置にセッティングするというのは、慣れていないとなかなか難しいです。メーカーや種類によって違いがあったりするので、自分にとって理想のセッティングになるよう普段私が気を付けていることがあります。
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イスの高さ
オーソドックスなイスの高さは、ペダルに足を乗せ、かかとを上げた状態で、ひざが水平より少し下がるぐらいといいます。
ですが、私の場合、イスは下げ気味に、ひざを上げても水平かほんの少し上がる程度です。私にとってその方がパワーを乗せやすく、どっしり構えることができるので安定しやすいからです。昔馴染みのロックドラマーに多いですね。まあ、私は別にマネしたわけではないですが。
後、あまり高くすると体が上がって突出しているような感じになるのが、客観的に見て嫌だったというのもあります。パッと見、ぴょこんと頭が出ているのが、個人的にあまり好きではないんですよ。だから、なるべく下げ気味にしています。
ペダルのセッティング
私はツインペダルを多用するので、両足の幅をしっかり調整します。シャフトに目印をつけてあるので、それに合わせるだけですが。スネアは特に慎重に
スネアはほんのちょっとの角度の違いで叩きやすさが激変します。それにより、音質や音量バランスの安定度も変わってくるので、楽器の中では一番神経質に高さや角度を決めています。
手前を少し下げ、ほんの少し体に近い場所にセットします。太鼓は本来ヘッドの中心を叩くのが好ましいですが、私は中心よりほんのちょっと奥を叩く方が野太い音になるので好みです。リムの掛かり具合にしても、しっかりある方が音にメリハリが付いて良い感じになります。
後、叩いている最中にスタンドがズレてくる場合があるので、ガムテープでしっかり固定するのも忘れてはならないポイントです。
ハイハットは距離感と高さに注意
ハイハットのセッティングでは特に距離感に注意します。近いと窮屈になりますし、遠いとミスショットにつながります。ツインペダルがある時は、シャフトの長さが決まっているので、左のペダルの位置が決まります。それに合わせれば自然と位置が決まるので楽ですね。
高さは本来の構えをとって調整しますが、なるべく低くなりすぎないように注意しています。低いと交差した時に両手が当たりやすくなってしまいますから。
フロアの高さと距離
イスを結構下げるので、それに合わせると全体的に低くセッティングすることになります。この時、特に気を付けなければならないことが、フロアを下げ過ぎないことです。
メーカーによっては、ある高さより下には下げられない(滑り止め・止め場がない)ようになっているので、下手をすると叩いた衝撃で滑って倒れてきたりします。本番中に倒れた経験もあるので、そうならないよう注意しています。
距離は体をひねった時にスティックの先が自然と中心に来る距離にします。ただし、あまり離れ過ぎるとやりにくく、寄せすぎると足に当たるので、ギリギリの場所を見極める必要があります。
ライドシンバルは近づけ過ぎない
ドラムをやり始めた当初は、ライドをかなり近づけてセッティングしていたせいで、スティックを落とすというトラブルに遭いました。私はライドをフロアの上に来るようセットしますが、最初はフロアの真ん中近くまで持ってきていました。当然、フロアを叩いた拍子にスティックが当たって落としてしまうことになります。そうならないように、今ではライドの縁がフロアに少し被さるぐらいの距離にしています。
タムは左右の幅と角度、面の向きが重要
ハイ・ロウタムは離れないようなるべく寄せてセットします。あまり離れ過ぎると打撃ポイントが定まらないからです。
角度は手前を下げ気味にします。手前が高いとリムに当たってミスショットにつながりやすくなりますし、音の抜けが悪くなるからです。
面の向きというのはそのままの意味で、タムのヘッド同士を向かい合わせるような感じではなく、なるべく正面に水平に保つようセットしています。
高さはスネアとあまり離れないようなるべく下げます。スムーズに移動できるようにするにはあまり離さないようにするのが定石なのでそこは気を付けています。
クラッシュシンバルにはかなり気を使う
私は最初の頃、結構高めにセットしていました。その方がカッコイイと感じていたからです。
しかし、そのぶん手を伸ばすことになるのでしんどいのと、速く叩く時に間に合わなくなって変なタイムラグが発生するのが嫌でやめました。単に見栄を張っていただけだと気付きましたしね。今ではあまりやり過ぎないようにしています。
後、スティックのショルダーで叩いた時に、力を伝えやすいようエッジを少し手前に下げています。
さらに、叩く時は力任せに叩かないようかなり気を使って叩きます。これも最初の頃ですが、結構力任せに叩いていました。激しさや力強さを求めていたので仕方なかったのですが、それがあまり良くないということに気が付いてからは、ちゃんと音を表現することに意識を向けて叩くようになりました。
シンバルは鳴らし過ぎるとただやかましいだけになり、力任せに叩くと音が汚くなります。
プロドラマー真也さんの叩き方を見た時はかなり衝撃的でしたね。まるで撫でるかのような柔らかいスナップだったので、当時見た時はかなり驚きでした。もちろん、鳴らす所はしっかり鳴らすというメリハリの良さが凄く勉強になりましたね。
エフェクトシンバル
スプラッシュやミニチャイナはアタッチメントを使ってセットします。タムホルダーにセットして中央に配置する時もあれば、シンバルスタンドにセットして左の隙間にセットする時もあります。まあ、大体はタムの間になりますが。
チャイナは右側に高めにセットします。これについては、パフォーマンスの意味も込めているので、高めにしてなるべく存在感を出します。叩く時も大きく振りかぶって叩くようにすることで、見た目にも派手になるよう心がけています。
某有名プロドラマーはミリ単位でセッティングする
某有名プロドラマーのセッティングに携わったことのある人から聞いた話ですが、セッティング表にはミリ単位で書いてあったそうです。プロならではのこだわりは半端ではなく、自分のドラムセットを持っているからこそできることでもあります。普通はミリ単位でというのは難しいかもしれませんが、それほど神経質になってもおかしくないということですね。
自分に合う理想のセッティングは自分で見極める
こればかりは自分で確立させなければなりません。人によって、身長や体の大きさ、手足の長さ、フォームや距離感は全く違いますから。多少なら他人のやり方が参考になるかもしれませんが、それが本当に自分に合うかは自分で判断しなければなりません。
ちょっとした差でかなり変わってくるので、普段の練習の内からしっかり位置を特定できるようにしておきましょう。理想のセッティングはしっかり自分の中で確立させておくことが大事です。気になる点や注意しておかなければならない所はしっかりメモしておきましょう。