ドラムスティック回しには3つのパターンが存在する
ドラマーらしく1番目立つ方法といえばスティック回しです。指でボールペンや鉛筆をクルクル回したことがあると思いますが、あれと一緒で誰でもすぐにできます。
ですが、できるからといっていつでもしていいというわけではありません。
本来ドラムはリズムを刻む楽器です。オーケストラでいう所の指揮者ですので、テンポをキープするのが仕事です。スティックを回すということは当然その手は使えなくなります。そうなれば叩けなくなりリズムも刻めません。
リズムがなくなると他の楽器は何に合わせていいかわからなくなり途端にズレ始めます。そうなるともうぐちゃぐちゃです。ドラムはギターが止まろうがベースが止まろうがスティックを回そうが、止まってはダメなんです。
では、どうしたらいいのか?というと簡単です。止まらずに回せばいいんです。止まらずに回すやり方は大きく分けて3パターンあります。
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3パターン
何もない時に回す
読んで字のごとくそのままの意味で、基本パターンは休符になります。ドラムは止まってはダメといいましたが、常にリズムを刻んでいるわけではありません。あなたもアコースティックギターやピアノのみの曲を聞いたことがあると思います。わかりやすいよう極端な例にしましたが、ドラムがいても曲の構成上叩かない時は多々あります。何もない時、つまり何もする必要がない時に回すやり方です。
叩くついでに回す
基本パターンは全音符です。イントロとかに良く使われる白玉などのアクセントのことです。叩いた後は何もないので回せます。続いてまた白玉を叩くようなら、そのまま回し続けながら叩いていけば途切れることなく演奏できます。
叩きながら回す
これも読んで字のごとく、叩きながら回すやり方です。これをやれば周りが注目すること間違いなしです。
『何もない時』や『叩くついでに』は回すだけなので簡単なのですが、『叩きながら』に関しては練習が必要です。手順が難しく、音が抜けないようにするためにどう叩いて回すかを考えないといけません。
『叩きながら』の基本パターンは8ビートです。2拍目までは普通に叩き、3拍目の手順は左左。この時に右で回します。回した後は4拍目のハイハットを叩けばそのままリズムキープができます。回す時は事前に持ちかえておきましょう。少し痛いですがそこは我慢です。
本来右手で叩く所を左手で叩くことによって右手がフリーになります。その間にクルクル回す。その後は何もなかったかのように普通に叩く。これが演奏中でもスティック回しをする基本の動作です。
※右手を主として説明しています。左手を主としたい場合は手順を逆にして下さい。
練習しておこう
当たり前なんですが、スティックを回している時その手は使えません。かといって何もしないではつまらないですし、リズムが止まってしまっては元も子もありません。
『何もない時』『叩くついで』は片手でも両手でも回しは可能なので、まずはここをメインの場所と考え、コピーないしオリジナル曲の中で回せるタイミングが無いかを模索していきます。
『叩きながら』はできるようになるまで練習することをおすすめします。左手でハイハットを叩くのは意外に神経を使います。慣れていないと力加減がわからずに音の強弱がバラバラになったりします。スティック回しの前後でハイハットの音にばらつきが出てしまうと違和感が残ります。音のニュアンスを崩さないよう左手での叩き方を調整できるように練習しておきましょう。