ドラムの音にも長さがある
ドンッ!タンッ!ジャーン!
これが何を意味するかあなたはわかりますか?
はっきり言って私には分かりません(笑)。さすがにこれだけでは誰も解らないでしょう。これで分かる方が逆に凄いですよ。書いた私もこれだけでわかりますか、なんて無茶もいいとこです(笑)。それでも意味を考えてくれた人にはお礼を言います。ありがとう。
では、もう少しわかりやすいようにします。
「ドンッ!タンッ!ジャーン!」
「ドーンッ!ターンッ!ジャーーン!」
さて、どこがどう違うかわかりますか?
こうなると簡単ですね。答えは「ー」、伸ばすを意味する文字が増えているのです。さあ、ここまで言えばわかりましたね。私の言いたい事は「ー」、すなわち長さです。
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音の長さ
ドラムにもちゃんと音の長さというものが存在します。勘違いしやすいかもしれませんが、ドラムにもちゃんと音の長さを表現できるのです。シンバルが特にその代表で分かりやすいですね。鳴らせば「ジャーン」と長さのある音が出ますから。
もちろんそれ以外のスネアやバス、タムにもちゃんと長さがあります。普段そう聴こえないのはわざとミュートしているかもしくは聴こえにくいというだけで、1発叩けばちゃんと「ターン」、「ドーン」、「トーン」と長さのある音が鳴っているはずです。
長さをコントロールする
ドラムは叩き方で音の長さを調整できます。オープンショット・クローズショットと呼ばれる技術です。
叩いた後、打面から離すのがオープンで、逆にそのまま押しつけるのがクローズです。もちろんオープンは離すので「ターン」、クローズは押しつける(ミュートする)ので「タン」になります。かなり微妙なニュアンスになるのでわかりずらいと思いますが、音を録音した時にその違いが分かります。
オープンは長さも胴鳴りもあるので本来の音の長さが出ます。しかし、それは倍音もそのままということです。クローズは長さは短く胴鳴りも抑えるので短く詰まった感じの音になります。しかし、その分タイトに聴こえ倍音も抑えてくれます。
用途によって使い方が変わりますから、一概にどちらがいいかは言えません。特に経験によるものが大きいですから、曲中も意識して聞いてみるといいでしょう。
最初から完璧に理解することは不可能です。今理解できなくてもいつか理解した時に、「ああ、このことなんだな」と思っていただければいいのです。知っているのと知らないのとでは大きく違います。知っていてやらないのと知っているからやるのとでも大きく違います。
長さを自由に表現できるドラマーほど上手いものはありません。
音の長さはシンバル以外ではなかなかわかりずらいものですから初心者の方には特に難しいです。ですが、経験すればすぐ理解できますから、ここでは「そうなんだ」ぐらいでいいと思います。