音楽専門学校でアンサンブルという授業があった

私が某音楽専門学校に通っていた時の体験談です。
カリキュラムの中にアンサンブルという授業がありました。ギター科、ベース科、ドラム科、キーボード科、それぞれの楽器を専攻している生徒が集まって、あらかじめ決められた課題曲を演奏するという授業です。
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課題曲はいろいろ
課題曲は月に2曲ほどやります。知っている・知らないは当然のこと、好きなジャンル、あまり知らないジャンルといろいろバリエーションが豊富でした。ポップやロックが中心で、バンドで言えば、ビートルズ、TOTO、ジャーニーなどです。
事前に練習する授業もある
課題曲を練習する授業も事前に設けられていました。各楽器、クラス別に実力が近い人が集まるとはいえ、知らない曲をいきなり演奏するというのはハードルが高いです。
アンサンブルをスムーズに進行させるためにも、どんな曲なのか、演奏するポイントなどをその授業で教えてもらいます。
その後、各自が練習してアンサンブルに臨むわけです。
担当する講師からの提案でボサノバ風にアレンジ
課題曲をそのまま何度も演奏しても面白みに欠けるので、ちょっとアレンジして演奏するというのを良くしていました。私がいたクラスでは、よくボサノバ風にアレンジしました。
講師の方が好きだったのか、それともそれがやりやすかったのかはわかりません。曲の根本は変わりませんが、イメージが大きく変わるので対応させるのに苦労します。
いろいろなジャンルに対応できる経験を積むにはうってつけなのでしょうが、ボサノバ自体ほとんど叩かない私にとってはそれだけで相当難度が高く、最初は全然できませんでした。
各部屋たまに様子を見に来るドラムのインストラクターの人に教えてもらったりしたものです。
月1で発表会
普段は割り当てられた部屋でそれぞれ授業を受けますが、月1でその発表会が催されます。
発表会といってもライブハウスのような照明ありのしっかりしたステージというわけではなく、ちょっと広めのスタジオで、それぞれのアンサンブルメンバーでバンドを組んで演奏します。
普段、授業を受けている同期のドラマーが、バンド形式でどんな演奏をするのか見られるので新鮮でした。
意外なことに、基礎などの授業は若干苦戦している人が、本番になるとすごく上手に演奏したりするんです。普段見る姿やイメージと全然違うわけです。本番に強い、バンドになることで輝くタイプのミュージシャンです。
普段の授業ではわからないプレイスタイルやパフォーマンス、その人のミュージシャンとしての本来の姿が垣間見れるので面白かったです。
他の楽器と合わせるのは必須
1つの曲を皆で合わせるのは大事です。バンドは1人ではできませんから。
自分の好きなジャンル以外というのもまたポイント。好きなジャンルにばかり偏ると、それしかできなくなる可能性があります。
最終的に好きなジャンルの道に進むのは良いですが、下積み時代はいろいろなジャンルや曲に挑戦した方が良いですね。アプローチの仕方や表現力、ジャンル特有のテクニックなど、普段やらないことをやることで良い経験になっていきます。
ただただ個人練習をしているだけでは決して得られない経験がアンサンブルにはあります。
私も良い経験はもちろん、苦い経験もあるので、どちらにしても忘れられない印象的な授業だったと今では思います。