アイデアと独創性に優れたツーバスパターン
「何だこのツーバスパターンは!?」と、言いたくなるほどのアイデアと独創性に優れたパターンです。アイデアと独創性は優れていますが、そのおかげでとても難しくなっています。武器としては申し分ない破壊力なので、あなたにもぜひ習得していただきたいと思います。
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譜面と動画
- テンポ120
- 8小節(動画演奏)
細かくてわかりづらい32分音符に、踏むこと自体が難しい半拍3連を混合させたなんともいえない難関パターンです。コツは32分音符を踏むまでの休符のとらえ方、半拍3連直前の16分音符、そして瞬間的な切り替え技術です。
32分音符
まず最初の注意点は前の小節からクって入る32分音符と、同じく最後に来る32分音符です。踏むまでの休符の長さをちゃんと把握しないと安定しません。ポイントは16分音符の4発目と捉えることです。32分音符と考えるとよけいに難しくなるので、まずは16分音符4発目だけと考えます。
クリックを聞きながら右足で4発目だけを踏む練習をします。その後、右足はそのままでたまに左足を加えて32分音符を鳴らします。あくまで右足を基準に左足を加え慣れてくるに従って左足を入れる回数を増やしていきます。32分音符の2発が安定してきたら最後は右で次のアマタも足して完成です。順序立てて練習することにより楽に理解でき、最終的に複雑なフレーズをマスターすることができます。
半拍3連直前の16分音符
直後に来る半拍3連にばかり気をとられていては安定するものも安定しません。特に直前の16分音符には集中する必要があります。ここを踏んで次が半拍3連です。ここをきちんと踏まないと、その後どれだけきれいに踏めても意味がありません。32分音符も踏める、半拍3連も問題ない、でもなぜか出来ないという人はこの部分を気にして踏んでみましょう。前後のつながりが悪いから踏めないのかもしれません。
半拍3連
なんともいやらしい位置にあるここのコツは『力まないこと』と『瞬間的な切り替え』 です。
本来2発の所にもう1発たすことになるので、16分音符から半拍3連の速さに切り替えないと出来ないパターンです。ただ、そのせいでつい力みがちになってしまいます。経験上、力んでやると逆に足がからまって上手く3発が鳴ってくれません。『速く踏む時こそリラックスして』が大事なので忘れないで下さい。
正直にいうと切り替え技術はすぐに身に付くものではありませんので、このフレーズからではなく1から足に覚えさせてからこのフレーズに当てはめる方が後々楽になります。
では、どうやって覚えさせるかというと1番いい方法はチェンジアップです。4分音符から8分音符、3連符、16分音符と音符を徐々に変えていく練習方法です。手で1度は練習したことがあるかもしれませんが、あれを足でやるんです。
もちろん4分音符からでなくても全然OK。このフレーズに当てはめて考えると、16分音符から6連符、6連符から16分音符を往復させればいいだけです。16分音符から6連符へいく時にこの足の形になるので自然と身に付いていきます。チェンジアップが出来れば後はフレーズに入れることさえできれば完成です。チェンジアップの練習は日頃からやっておくことをおすすめします。これから先もっともっとお世話になると思いますから。
Acid Rain -アシッド・レイン-
アングラというバンドにリバースというアルバムがあります。その中に『アシッド・レイン』という曲があって、それに今回のパターンが使われています。
Aメロで出てくるパターンなので、これができないとアシッド・レインという曲はできません。テンポは120と決して速くはない曲ですが、その分細かい音符が多く、奇抜なフレーズが満載なのでかなり難しい内容になっています。というか、今回紹介したパターンからして奇抜なので、その難しさがうかがえるのではないでしょうか。
まあ、いくら奇抜とはいえ曲自体はかなりかっこいいですし、奇抜なフレーズもアイデアを広げるという意味では大いに練習する価値があります。フィルインのバリエーションも多いこの曲をコピーしておくと、後々良い経験になります。あなたも1度挑戦してみてはいかがでしょう?
今後の活躍が期待できる秀逸なアイデア
曲として練習を始めてこのパターンに辿り着いたのですが、聞く分には楽しいですがやるとなると大変です。曲全体もそうですが、こういった難しいツーバスもかなり苦労させられました。
ただ、練習中はすごく楽しんでできました。今回のパターンのアイデアといったらヨダレが出るほどおいしそうで。実際習得したくてしたくてたまりませんでしたよ。
良い武器を手に入れたと言えます。特に16分音符と半拍3連を組み合わせた3拍目の形なんかは使い道が多そうで、今後の活躍に大きな期待が持てそうです。