シンバルコンビネーション
ワンバス及びツーバスのコンビネーションにシンバルを加えればいいだけです。
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メインコンビネーションにシンバルを加えるだけ
シンバルコンビネーションといえど、やり方は難しくありません。メインコンビネーションの別バージョンとも言えますかね。
メインコンビネーションを練習する際に、その延長としてシンバルコンビネーションを練習するといいでしょう。その方がフレーズを1からやり直す必要がなくなりますし、なによりわかりやすいです。
メインコンビネーションで紹介した譜面を元に説明していくと、
16分の足にシンバルを足してこうなります。
手は途切れることがないので注意して下さい。
ワンバスコンビネーションも同じです。
この形はコンビネーションというよりは、ただのシンバルアクセントといった方がいいですね。
これをツーバスで書き直したらこうなります。
どっちを使っても問題ないですが、シンバルアクセントを際立たせたいなら前者、シンバルのニュアンスだけがほしいなら後者、というふうに表現したい方で使い分けましょう。
使用ポイント
シンバルコンビネーションを効果的にしたいなら、1番いいのはエフェクトシンバルを用いることです。スプラッシュ・ミニチャイナ・重ねシンバルというように、小口径シンバルを用いることで、その効果を最大限に引き出すことができます。
音の立ち上がりがいいので連打しやすく、キレもあるので細かい音符を表現するにはもってこいです。もちろん18インチなどの大口径でド派手にするのも効果的です。
注意点
シンバルの口径
シンバルコンビネーションを使う場合は叩くシンバルの口径に気をつけましょう。大口径のクラッシュやチャイナの連打は練習やライブでなら問題ないですが、余程のことがない限りレコーディングでは控えた方がいいです。なぜなら、この2つのシンバルは鳴り過ぎるからです。
派手に見せることができるシンバル連打はレコーディングでは逆に邪魔な音に変わります。シンバルはただでさえ音が大きいですから、鳴らし過ぎると他の音を消してしまいます。
大きな音で録音してしまったシンバルの音は後で編集できません。マルチレコーディングであっても元々の音がでかいので全てのマイクで拾ってしまいます。EQで高音域をカット(下げる)しても音は残りますし、やり過ぎるとドラムの全体像がぼやけてしまいます(まあ相当腕がいいエンジニアなら話は別ですが)
オリジナル曲をちゃんと録音をして、それをCDとして作るならあまりシンバルは目立たせない方がいいです。
ただし勘違いしないでほしいのは、口径の大きなクラッシュやチャイナのことであって、スプラッシュやミニチャイナなら話は別だということです。細かな音使いには重宝するミニシンバル類の音はたかが知れています。おもいっきり叩いたとしても、あまり邪魔にはならないので気にする必要はありません。まあ気にするといえば他のシンバルの音に埋もれないようにすることですかね。
連打は控えるといってもクラッシュやチャイナは普通に叩きますし、エフェクトシンバルの使い所を間違うと音が負けて逆に聞こえなくなります。こちらの場合はレコーディングならカヴァーできますが、ライブなどではカヴァーできないので注意して下さい。
シンバルの種類
クラッシュを連打するという手ももちろんありですが、少し気をつけてほしいことがあります。クラッシュはサスティン(残響音)があるので、あまり連打には向いていません。いくら連続で叩いてもそれは連打というよりはシンバルロールの状態、つまりずっと鳴らしている状態になるので『連打』とはっきり聞こえないんです。
さらにクラッシュは叩くと当然揺れます。連打をするならちゃんとその揺れを考えて叩かないとミスにつながります。ミスれば変な所で叩くことになるのでそうなった場合アクセントの意味がなくなり、ただシンバルがうるさく鳴っているだけで、フレーズによっては最悪曲をつぶしかねません。
派手さを求めるならチャイナかクラッシュなんですが、どちらかというとチャイナを叩いた方が確実です。
ただ、クラッシュは基本セットで2枚置いてありますが、チャイナは自分で用意しないといけません。ライブハウスやスタジオでも1組置いてある所がありますが、連打したい場合は2組ないとできません。つまり自分で用意しなければいけないということです。それについても詳しいチャイナの紹介で書いているので参考にして下さい。
努力とアイデア
シンバルコンビネーションは複雑にするほどテクニシャンと思われます。1度聞いただけではわからないような音の配列にすれば周りはおろか同じドラマーでも驚かすことができます。
16分ウラや3・4発連打を積極的にそして上手に使って誰にも真似できないパターンを作って下さい。周りをあっと驚かせることができるのは、あなたの努力とアイデアにかかっています。