シンプルながらも曲の雰囲気に合った味のあるドラムフレーズ

個人的にはこういった楽曲に合わせたシンプルながらも印象に残るドラムを考えるのは、なかなか難しいと思っています。ただただ難しいテクニックばかりを追い求めるのではなく、曲の流れや雰囲気に合わせられるよう感性を磨くのも重要だと思います。
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譜面と音源
- テンポ115
- 3小節目の4拍目は3発で止める
- 4小節目のバスドラムでハシらない
テンポ115
テンポ自体は速くない分、安定性が重要になります。リズムもそうですが、特にフィルインでハシらないように注意しましょう。
3小節目の4拍目は3発で止める
3小節目は若干手が忙しいですが、それに気を取られてそのままバスドラムの4発目を踏まないようにしてください。ハイハットを叩くと同時に止まる、と意識していれば大丈夫です。
4小節目のバスドラムでハシらない
こういった形で出てくるバスドラムは案外ハシりやすいです。次の小節を意識してか、ついつい勢い付いてしまいがちなので、丁寧に演奏しましょう。
3拍目の手足のコンビネーションは習得しておきたい必殺技です。特にツーバスドラマーはその恩恵を得られやすいのでできるようになっておきましょう。
Ferryman -フェリーマン-
The Ferrymen(ザ・フェリーメン)というバンドに『The Ferrymen(ザ・フェリーメン)』というアルバムがあります。その中の『Ferryman(フェリーマン)』という曲で使われています。
ドラマーはマイク・テラーナ。曲調は至ってシンプルで、バリバリ叩くドラマーには物足りなさを感じるかもしれません。
ちなみに先ほどの譜面で、3小節目~4小節目の2拍目まではドラム以外は休みです。シンプルなパターンながらもドラムの見せ場になります。テンポを守ってミスなく確実に演奏しましょう。
4小節目の3拍目からベースが入ってきますが、結構かっこいいのでテンションが上がります。ベースの邪魔をしないようにしているのか、ドラムはシンプルなコンビネーションとツーバスだけという楽器を絞った使い方です。こういうアレンジは普段なかなかしないので印象に残りました。リズム隊によるちょっとした盛り上げ場所なので、テンポを意識して16分音符の最後までしっかり演奏しましょう。
後、この曲の最後で1小節分の6連符ツーバス連打が入っています。16分音符から切り替わるチェンジアップです。油断してるとポカしてしまうので最後まで気を抜かないでおきましょう。
音符で埋めるのもいいけど、シンプルなのもまた良い味
個人的にこういう流れでは音符で埋めてしまいたくなります。たとえば、紹介した譜面の後半2小節分を使って、6連符や部分的に32分音符を入れてぐいぐい攻めたパターンにしたくなります。テンポも速くないので結構いろいろな音符が使えると思います。それをあえてシンプルなパターンに留めるというのも、これまた良い味になります。
曲の雰囲気を考えてあえて崩さずシンプルなままにしたのかと思いますが、むしろこういう場合は結構センスを問われるんですよね。シンプルすぎると味気なく、かといって奇をてらうと流れが悪くなる。楽曲の雰囲気を壊さず、されど存在感は失わない。
こういう所が『ドラムは縁の下の力持ち』と呼ばれる所以なのでしょうかね。ついつい、自己主張してしまうドラムを叩く私にはなかなか考えさせられる点です。センスあるリズムを自分で考え、ドヤ顔で叩けるようになりたいものです。