ツーバスフットワーク 「16分音符でドドドド」
ツーバスのメインとなる16分音符での基礎練習です。ここが1番重要なので、練習は特に気合を入れて下さい。メインといっても、最初から無茶なことを言うつもりはありません。使いこなす為の基礎を紹介するだけです。
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シングル
- テンポは60~160
- 踏み方はヒールアップ・ヒールダウン
基本的な16分音符のみの連打です。確実に踏めるようになる為にテンポはやや遅めから始めています。160で5分間、踏み続けることができれば十分武器になります。
注意すべきは16分音符の1発1発を意識して同じ音量で鳴らすことです。右と左の音量差が激しいと気持ちの悪い16分になってしまいます。
利き足でない方の足を、利き足と同じぐらいにするというのは至難の業です。手ならまだしも、足って…と思われるかもしれませんが、大丈夫です。その為に足の順序を逆にした場合も練習するのです。
クリックを聴きながら右→左の順序(利き足が右)で練習している時は気づきにくいですが、左→右に順序を変えたとたんにクリックとずれてきます。そしてあなたは、それをまた戻そうと考えて左足をクリックに合わせようとします。この時、必ずといっていいほど意識が左足に集中します。
なぜなら、ちゃんと踏まないとクリックに合わないからです。左足を元に戻したとしても慣れていないのでまたずれる。そうするとまた合わせる。ずれる・合わせるとやっていくうちにだんだん慣れてきます。
そうするともうずれることはなくなって、左足も意識して踏めるようになっているので、音のバランスも格段に良くなっているということです。
誰もがすぐできるわけではないので最初はゆっくりなテンポから始めて、できてくるにつれて徐々にテンポを上げていくというやり方が1番です。その為にも踏み方はヒールアップ・ダウンと両方するのが効果的です。
踏み方はヒールアップとダウンの両方ですが、ヒールダウンでのテンポはフリーにします。ダウンで160はかなりしんどく、スネを痛めることにもなるのでほどほどに、無理はしないでおきましょう。
何をおいてもツーバスではこの16分音符の連打がちゃんと踏めるかどうかで勝負が決まります。16分音符の連打は良く使われますし、上手いドラマーほどこういう所は特に重要視しているはずですから、ツーバスドラマーとしての実力のほどが一瞬でわかります。なので、音量・タイミング共に磨きをかけていくことを忘れないで下さい。
4回ずつ交互
- テンポはフリー
- 踏み方はヒールダウン / アップダウン・スライド奏法
4回ずつ交互に踏むパターンです。同じ音量になるように心がけましょう。テンポに関してはフリーにしています。片足の連打が入るとスピードにも限度が出てくるので、無理をしないように調整していきましょう。踏み方はアップダウン・スライドどちらでもいいです。
交互打ちの右→左・左→右への切り替わりの時はもたったり、つっこんだりしやすいので、勢いだけではなく、タイミングにも気をつけて確実に踏むように心がけましょう。
ダブル
- テンポは60~130
- 踏み方はヒールダウン / アップダウン・スライド奏法
交互打ちのダブルストロークバージョンです。16分音符でのダブルはかなり難易度が高く、目安のテンポでもきついかもしれませんので、確実に踏めるようになるまではゆっくりのままで練習しましょう。
利き足のダブルは普段使っているので問題はないですが、問題は逆の足です。16分音符をダブルで踏むというのは相当難しいと思います。私自身そんなに速く踏めませんからね(笑)。感覚がほとんどありませんから、戸惑うのも無理はないです。
私も最初は戸惑いましたから。ですが、心配はいりません。なぜなら、すぐ近くに見本があるからです。それをマネして練習すればいいのです。その優秀な見本については利き足を見本にしながら逆の足を鍛えるで説明していますので、そちらを参考にして下さい。
このフレーズはダブルを交互に踏んでいくので、利き足ダブルの性能も上げることできます。なおかつ、それを見本に逆の足のダブルも練習できるという一石二鳥の練習方法です。
ダブル変化形
- テンポは60~130
- 踏み方はヒールダウン / アップダウン・スライド奏法
ダブルを1つずらした形ですが、基本は2回ずつです。ただし、こちらはダブルの2発目から始まっているので、1拍1拍きちんと踏んでいかないとすぐにズレてきて戻ってしまいます。
ダブルの2発目がちゃんとアタマ(4分)にくるように意識して踏んでいきましょう。テンポはやや遅めにしているので、それぞれの2発目の音量に気をつけて踏んでいきましょう。
ダブルの変化形の練習についてはここでは基礎として取り上げていますが、よくよく見ればサンバキックのフレーズにすこし似ています。私称・半(ハン)バキックです(笑)
サンバキックの間を埋めているだけなのでこれも練習すればコントロール以外に、半バキックも習得できるという一石二鳥の練習方法です。やっていて損はないですが、将来使うかどうかは人それぞれです。
パラディドル
ストレートパラディドル
ディレイドパラディドル
リバースパラディドル
インワードパラディドル
- テンポはフリー
- 踏み方はヒールアップ・ヒールダウン / アップダウン・スライド奏法
ルーディメンツの1つパラディドルを足に応用したパターンです。パッと見、すぐに理解できるように画像ではアクセント(>)をそれぞれつけていますが、ここでは音量バランスを均一にするのが目的なのでアクセントは気にせず練習しましょう。なるべくゆっくりから始めて足順を覚えさせましょう。パラディドルは順序を覚えるのが1番のコツです。
できることが多い方が有利
いろいろと紹介してきましたが、ツーバスでは16分音符のメインの踏み方だけでも十分です。すなわち、右左と交互に踏むやり方さえマスターしていれば大丈夫なのですが、それでは連打のみの応用のきかない足になってしまいます。
目指せ華麗なる足技ですから、メイン以外もなるべく練習するようにして下さい。たとえ今役に立たなくても、いつかそれが役に立つ時が来るので、遅いテンポでいいですから踏めるようになって下さい(私もそうして何度助けられたことか…)
練習時の実際のテンポはあなたが決めて下さい。ここでは目安として設定していますが、遅い、速いと感じるのは人それぞれです。必ずしも設定しているテンポからというわけではないので自由に変えていって下さい。
テンポ120で8分音符を踏める人がテンポ60での16分音符が踏めないはずはありません。テンポ120での8分音符とテンポ60での16分音符は音符が違えど踏む速さ・タイミングは一緒ですから。ですが、「踏めない」と言う人も出てくると思います。ここで「自分はダメなのかな?」なんて思わないで下さいね。実はそれは当たり前のことなんです。
速さ・タイミングという意味では120の8分音符も60の16分音符も同じですが、根本的なとらえ方が違います。まあ、当たり前でテンポも違いますし、音符も違いますからね。クリックの聴き方も変わるので、そういうニュアンスの違いでできなかったりするのですが、これは一時的なものです。
何度も言いますが、踏む速さ・タイミングは一緒ですから、できないはずがありません。今はその違いに面食らっているだけで、なれてくればすぐに踏めるようになります。いずれ慣れてきたらMAXテンポ、あるいはそれ以上を挑戦してみて下さい。
無理は禁物ですが、限界に挑戦する姿勢は大事です。テクニックもそうですが、なにより精神力の強化にもつながりますからね。何事もやらなければわかりません。
いつでもチャレンジしてみて下さい。いろいろなパターンを練習することにより足の感覚を鍛えることができます。できることが多い方がなにかと有利ですし、まだまだ基礎は始まったばかり。これからですよ、これから!
大丈夫!やればできます!
さあ、どんどんいきましょう!