[ドラムスコア] ウィ・ダム・ザ・ナイト / ハロウィン
メタルへのきっかけとなったのがThe Dark Ride(ザ・ダーク・ライド)!
HELLOWEEN(ハロウィン)で1番最初に買ったアルバムです。We Damn The Night(ウィ・ダム・ザ・ナイト)には2つもおいしいフレーズがあります。
ドラマーはUli Kusch(ウリ・カッシュ)
当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。
リンクや画像に広告が含まれている場合があることを予めご了承ください。
曲解説
テンポ140
テンポ140という比較的やりやすい速さです。ツーバス連打の上に手を使ったいろいろなフィルやアプローチで構成されています。ツーバスの基本は連打ですが、曲としての基本はちょっと違い、フィルインやアクセントといったリズム以外の部分で考えると基本は手になります。つまり、ツーバス連打をしながら手でいろいろ叩くということが基本になります。
安定したツーバス連打
やりやすい速さといっても連打している時間が長いので、安定した連打が出来ないとつらいです。
2つのツーバスフレーズ
2つあるおいしいツーバスフレーズも、片方は6連を使ったすばやい連打技術が必要で、もう片方はクセのあるパターンとなっています。後者のツーバスパターン時はギターソロになっていて、勢い・ノリ、共に凄まじいかっこよさになっています。ジャーマンメタルの真髄ここにありですね。
フレーズ解説
イントロ / Aメロ / Bメロ / サビ (0:08~1:58)
かなり省略してしまいますが、基本は『足で連打しながら、手でいろいろなフィルやパターンを叩く』 です。イントロからなので約2分間ツーバスを踏み続けています(一部フィルインで止まる時はありますが)。
足に比べて手が忙しく、行ったり来たりになるので手と足のズレが起こりやすくなります。知らない間にズレていたなんてことにもなるので、タイミングをしっかり保って的確に叩いて下さい。
安定した連打が出来ないとつらい内容になっています。メタルの中でもテンポ140はよく使われて1番やりやすい基本テンポなので、できれば基本的な曲の長さである5分は踏めるようにしておきたいです。慣れれば140で5分どころか10分、30分、1時間と踏み続けることができるので頑張りの見せ所です。速いばかりでなくこういった基本テンポでの安定性も評価されるので練習は十分にしておいて下さい。
ソロ前 (1:58~2:26)
最初はこのフレーズから始まって徐々に足が増えていくという流れです。
ここで6連の3発が入ってきます。この3発は非常に活用度が高いうえにインパクトもあるのでいつでも出せるようにしておきましょう。リズム・フィルインでも大いに活躍してくれるので、ツーバスドラマーならメインで使うことをおすすめします。
コツはしっかりと3発を表現することです。3発だけと思ってもこれがなかなかクセモノではっきりと鳴らしきるのが特に難しいのです。よく詰まり気味になり3発に聞こえなかったりミスって1発2発にしか聴こえなかったりします。テンポが速いと特に詰まるので、最初は遅いテンポで3発をきちんと鳴らせるように練習しましょう。
大御所6連さんの登場です(笑)。テンポ140での6連はかなり速いので勢い任せになりがちですが、それではいつまでたっても踏めません。安定とは程遠い賭けの状態になるのでなるべくしっかり踏んでいくようにしましょう。
瞬間的な連打技術が必要で6連の難しさはその速さと正確さにあります。つまづく最大の原因である速さは一朝一夕では身に付きません。速さといっても速いテンポで踏み続けるのと一瞬で速い連打を繰り出すのとではわけが違いますから。さらに速さを克服しても6発を正確に踏むことが輪をかけて難しいのです。
6連はその名の通り6つです。5つでも7つでもありません。速さに任せて踏んでも意外に踏めないのは6発を正確に踏めていないからです。耳がイタイことにこれは私自身にも言えることなんですよ。6連関係は練習をサボるとすぐに出来なくなってしまうんです。まあ、それだけ精度を保つことが難しいということです。
6連は難易度が高く使いこなせるということは1ランク上になるので一種の目標としておきましょう。なかなか骨がありますけどね。
2つ目の半拍3連パターンと3つ目の6連パターンを混合したパターンです。今までのパターンはこれを完成させる為のいわば練習でここからが本番です。なかなか計算された流れですね。さすがにウリ・カッシュは使い所が上手いです(笑)
コツは速さに負けないことです。連打に集中しすぎてはテンポを見失いかねませんし、速さに負けてもたってしまう恐れがあるので、6連なら6連、3発なら3発と1拍の間にきちんと入れてテンポが狂わないようにして下さい。
足の動きが見たい人はこちらをチェック
ソロ1 前半 (2:26~2:39)
刻みの変化形パターンです。譜面上ではライドですがカップもしくはそれに近い部分を叩いて下さい。ライドのエッジ(端)の方を叩くとこのニュアンスが出せないので注意して下さい。
刻みの変化形は一味違うを聴かせるのに効果的です。カップの音は抜きん出ているので他の音に埋もれることなく届きます。見た目も忙しく見えるので『お?なんか右手が難しそう』となりあなたの評価が上がります。いろいろな曲でいろいろなライドパターンが使われているので探して練習してみてはいかがでしょう。
ただし、音が届くということは何をしているのかがはっきりわかるということなので誤魔化しが利きません。正確に刻まないと逆効果になりかねませんので気をつけて下さいね。
ソロ1 後半 (2:39~2:52)
すぐに使えるシリーズの『ドドッド』さんの登場です。フレーズ自体に関しての詳しいコツやポイントはツーバス リズム16分 「ドドッド」をご覧下さい。
ここでの1番のポイントは派手にかつノリノリで叩くことです。曲を聴いたことがある人はわかると思いますが、この部分は特に記憶に残る部分なんです。ギター、ベース、ドラム、ソロ入りからの流れのすべてが絶妙にマッチングした至福の時間です。曲の1番の盛り上がりはサビですがこの曲に関してはこの部分が1番の盛り上がりですね。
このソロがあってこその曲です。はっきりいってサビよりもいいです。って、言いすぎですかね(笑)。まあ、それほど完成度が非常に高いということです。フレーズをしっかり叩きながら体は派手にノリノリに。大げさに叩いたりパフォーマンスを特に意識しましょう。バンド全体でパフォーマンスを揃えると効果絶大です。ここでは『魅(見)せる』 ことが1番重要です。バシッと決めればファンゲットは容易いでしょうね。
ソロ後の4小節フレーズ (3:07~3:14)
ドラマーであるあなたの株を一気に上げるチャンスです。前半の2小節はそこまで難しくないので大丈夫だと思いますが、シンバルの長さには注意して下さい。しっかりとミュートをして音を消さないと他の楽器はミュートしているのでおかしく聴こえます。そこだけ注意しましょう。さて、後半の2小節ですが順を追って説明していきます。
前半のフレーズ
フロアとバスを中心にしたこの6連の形を擬似連打フレーズと言います。速さとフロアの音がバスに似ていることから、あたかも6連を踏んでいるように聴かせることができます。
右手はシンバルとフロアを行ったり来たりになるので速くなると遅れがちになります。そこから少しずつズレてきて知らない間に右手と足のタイミングが同じになっていたりします。速くなっても基本の形は崩さないようにして下さい。『フロア・バス・バスの形』と『シンバルとフロアの移動をいかにスムーズに出来るか』がポイントになるのでしっかりと頭の中に入れて練習して下さい。
後半のフレーズ
基本は手手足足の繰り返しで手は2発ずつ叩く場所が変わります。最初は16分で練習して2発ずつの感覚をつかみ、慣れてから6連に当てはめると比較的簡単に出来ます。ただし、6連に当てはめる時はしっかり拍をとらえて下さい。単純がゆえに走りやすくズレやすいのがこのパターンです。
最大のコツはそれぞれの拍の始まりの部分を意識することです。1拍目は手から、2拍目は足から始まるということを理解しておけばそう簡単にズレることはないはずです。手手足足手手・足足手手足足、最初の部分をしっかり頭に入れておきましょう。
おいしいフレーズが盛り沢山
これでもかといわんばかりの内容なので、モノにするには時間がかかると思いますが、ここで紹介したパターンの全てを学び自在に使いこなせたなら、かなり卓越したテクニシャンになれます。どんどん勉強してジャンジャン練習して下さい。
- ※楽譜について
- 楽譜(譜面)は耳コピを基に作成しています。細かい部分まで聴き取り自信をもって記譜するつもりですが、各ドラマーなりの手癖、ハイハットや各シンバル、ゴーストノートを使用しての細かなフレーズや音質上、聴き取りづらいフレーズに関して正確に記譜できない場合があります。「絶対にこうだ」という保証はありませんので予めご了承下さい