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アップダウン奏法とスライド奏法。バスドラムのダブルの踏み方

アップダウン奏法とスライド奏法。バスドラムのダブルの踏み方

あなたは普段ダブルを踏む時どういう風に踏んでいますか?

ダブルの踏み方には2通りのやり方があります。
良く耳にする奏法ですし、知っておいた方がいいので、この2つの奏法について説明をします。

では、そのやり方はというと次の2つです。

  1. アップダウン奏法
  2. スライド奏法

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アップダウン奏法

まずヒールアップの状態で1発目を踏みます。その状態から今度はかかとを下ろします。その時の反動を利用して、つま先で再度踏み込み2発目を鳴らすやり方がアップダウン奏法です。

さらに詳しく説明しましょう。

まずヒールアップの状態で1発目を踏み、次につま先の力を抜いて脱力状態にします。つまりはヒールアップの状態ではあるけど力は入っていない状態です。

その状態でかかとを地面とアップ時の半分ぐらいまで下ろします。ここでの状態はほとんど地面と水平な状態です。『足を水平状態』にしたら、そのままつま先に力を入れてつま先のみで踏み込み2発目を鳴らします。これがいわゆるアップダウン奏法です。

ヒールアップはかかとを上げた状態、ヒールダウンはかかとを地面につけての状態ですが、アップダウン奏法にいたってのヒールダウンの表現は違います。どう変わるかというと『ヒールダウンはスネの筋肉を利用してつま先のみで踏む』という風に変わります。

アップで踏んだ後、かかとをいちいち地面につけていたのでは速いテンポでは踏めなくなるので、地面につけるという作業をかかとを下ろすだけという作業に変えるのです。そしてかかとを下ろしながらつま先でさらに踏み込むのです。

かかとを下ろすという動作が特に重要です。人の足首の稼動には限界があります。上にも下にも関節の稼動限界があります。ヒールダウンで踏むという作業に至ってはかかとをできるだけ下にした方が踏み込みが強くなるのです。

地面からかかとを上げた状態で、かかとを支点につま先を上下に動かしてみて下さい。次に地面にかかとをつけた状態で、かかとを支点につま先を上下に動かしてみて下さい。ではここで質問します。どちらの方が踏む力が強いですか?

当たり前で後者、つまりかかとをつけた状態ですね。かかとを上げれば上げるほど踏む力は弱くなります(というか上げすぎたら届かなくなりますしね(笑)。一体何が言いたいかというと、ヒールダウン奏法にいたってはかかとを上げているより下げている状態の方が強く踏めるのです。

これがかかとを下ろす理由、その動作の重要性なのです。つまりアップダウン奏法ではこの動作次第で良くも悪くもなるのです。

しかし、強くなるからといってかかとは地面につけた方がいいというわけではないです。先にも言ったようにかかとをいちいち地面につけていたのでは速いテンポでは踏めなくなります。そんな時間があるなら2発目もそのままヒールアップで踏むことができます。どこまで下げるかは実際の感触によるので普段から気にして練習するといいでしょう。

スライド奏法

まずヒールアップでフットボードの真ん中もしくはその手前辺りを踏みます。次にフットボードのはね返りを利用して足を前へ滑らせ2打目を打つというやり方です。

さらに詳しく説明すると、

ヒールアップでフットボードの真ん中もしくはその手前辺りを踏みます。踏んだ後はフットーボードが戻ってくるので、その反動を足を前に滑らすことで利用し、足首で2打目を打つのです。滑らせて踏む為スライド奏法と名づけられています。

詳しくといってもあまり詳しくなっていませんね(笑)。アップダウン奏法とは違って理屈は簡単なんです。実際やってみると意外にできたりするものです。

では、何が難しいかというとそれは音の鳴り方です。滑らせて2回音を鳴らすのは簡単ですが、それをちゃんと音符として鳴らしたり大きな音で鳴らしたりするのが特に難しいのです。

2打目をつま先で踏む反応と足首の反応が特に重要になります。瞬時にこの2つを操る感覚を養わないといけません。足のコントロールが特に難しいですからそう簡単にはいかないと思います。ちなみに私はアップダウン派なのでスライドの方はそんなに速くないです。

この2つが主なダブルの踏み方になります。大まかに言えばアップダウン奏法は上下運動、スライド奏法は前後運動ということです。

1つの疑問

やり方はわかりましたが、ここで今度は1つ大きな疑問が出てきましたね。その疑問はズバリ、この2つの踏み方のうちどちらを練習すればいいかということです。

値段は高いが味はいい、味は悪いが値段は安い。食べるならどっち?
迷いますよね~(例えのセンスがなくてすみませんが、、、笑)

確かにお金がかかわる例では迷うのも無理はないです。今、お腹が凄くすいていて、質より量がほしい時は安い方がいいでしょう。その分お腹も膨れます。お腹はすいてないけど、そんなにほしくない時は贅沢で軽めに食事がいいかもしれません。

もしこの時、逆なら大変ですね。おなかがすいているのに高いのをお腹いっぱい食べたのではお財布さんが悲しくなります。そんなに食べれないのに量が多いのを頼んでも残してしまうだけです。その時の状況によって判断しなくてはいけませんね。どちらも迷った挙句の選択です。まあ中には気にしないで食べられる人もいるでしょうけどね、、、(羨)

しかし、普段迷う場面でも練習では迷う必要はないのです。そう、答えはズバリ、『両方練習する!』です。はっきり言って両方やってもほとんど損をすることがありません。たとえ両方練習して結局片方しか使わなくなったとしても、もう片方に費やした時間は無駄になりません。なぜならその練習でつかんだ感覚は無駄にならないからです。

足技にとっていろいろな足順・踏み方で練習することはフットワークを磨く上でとても大切です。逆に練習しないとフットワークの幅が広がりません。そっちの方が逆に損になります。いろいろなやり方をマスターすることによって足技に磨きがかかり、フットワークが広がり、しいては華麗なる足技に変わっていくのです。最初から選択肢を狭めていかず、広くやっていくことを心がけましょう。

鍛えていけば最終的に足の上下運動(見た目1回しか踏んでいないような)や前後運動(見た目振り子みたいな)だけでできるようになります。ここまでなるには相当努力が必要になりますけどね。

ダブルの可能性

ちなみにスライド奏法を利用すればダブルはもちろん速いテンポの連打も踏み続けることが可能です。日本ではLOUDNESS(ラウドネスの樋口宗孝氏が有名で、実際間近で見た時は驚きました。

さらに足のダブルで超有名なのがVirgil Donati(ヴァージル・ドナティ)です。ヴァージル・ドナティはダブルで16分音符や6連符を軽々と踏み倒します。16分音符ならテンポは200を越えます。本人曰く、「速いテンポだとシングルでは踏み続けるのに限界がある。長く続かないし。だからダブルで踏む方が長く続けることができるうえになにより楽だ」とのこと。

言っていることはもっともで、確かにシングルよりダブルの方が楽です。しかし、それをこなすのにどれだけの練習が必要になるかは想像がつきません。

さらにもう1つ弱点があります。シングルより確実にパワーが劣ることです。ダブルの2発目は特に音量が小さくなりやすく、コントロールも難しいです。修練によってカヴァーできても、到底シングルには届かないでしょう。

ツーバスを使用するヘヴィメタルにおいてパワー不足は致命傷になりかねません。どちらにも得手不得手があります。あなたがどちらをとるかは自由なので、好きな方でやればいいと思います。しかし、この人のおかげでダブルの可能性が大幅に広がったことは言うまでもないでしょう。

ダブルの練習をする時はペダルを調整した方がいいですね。私のペダルはダブルを踏みやすいようにはセッティングしていません。バネを強めにビーターを少し手前に傾き気味にし、フットボード自体に滑り止めも付いています。

ダブルではシングルチェーン式か特にベルト式がいいと思いますが、私のペダルは安定性と伝導性を考えてダブルチェーンにしています。横ブレや遊びが極端に少ないので、ダブル向きのペダルではないですね。

でも私の場合は速いダブルでもついつい両足でやってしまうので、あまり意味はないですね。おっと、あまりやらないのを正当化しようとしちゃいましたかね(笑)。私としては不本意なんでダブルを鍛え直そうと思います。

あとがき

さて、いろいろ説明しましたがどうでしたか?もっと詳しく説明できればいいのですが、踏んだ感覚・ニュアンスというのはやった本人が感じることなので私からこうだとは説明できません。

なので、ここではできるだけ細かく感覚ではなく動作という面で説明をしました。文章だけでは伝わりづらいかと思いますが、これから先の習得はあなたの努力次第になります。ここでの説明をあなたなりに解釈し、知識をもって練習すれば感覚もおのずとわかってくると思います。

私の時は何もない所から始めましたので結構時間がかかりましたが、最終的に行き着いた踏み方は間違ったものではなかったと思っています。確かに人によって踏み方は変わりますが、根本的な動作は一緒です。この根本的な所さえちゃんとおさえておけば自然と踏めてくるものなのです。

これから始める人には難しい問題になるかもしれませんが、大丈夫。練習すればできます。というか、私みたいに知らない間にできていたりします(笑)。そして、そこであなたは重大なことに気づきます。そう、やればできるということに。上手くなっている自分に気付けばドラムが、それどころかつらい練習だって楽しく思えるに違いありません。

まだまだこれからです。
さらなる飛躍を期待していますよ。

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