曲は普段からテンポを少し変えて演奏することでメリットを得られる
バンドでオリジナル曲やコピー曲をする場合は、なるべく定められたテンポに従って叩くのがセオリーです。あからさまにテンポが変わると、曲のイメージも変わってしまう恐れがあるからです。
ですが、それはセオリーであって絶対ではありません。
私のバンドでは、テンポをいろいろ変えて演奏する時がよくあります。というか、私が意図的にそうなるよう仕向けています。
特にスタジオ終了間近になると、一通り曲を演奏して終わるようにしているのですが、その最後の一回りはいつもテンポを少し速めにして演奏するんです。こうすることで、いろいろメリットを生むことができます。
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曲をより理解できる
遅くしたり速くしたりすることで、違う視点を入れることができます。視野を広げることで、より理解できるようになります。
ドラムで例えると、
「テンポが速いと、ここのフィルインでモタってしまう」
「テンポが遅いと、Aメロでハシってしまう」
といった感じです。
いろんな角度から見て、もっと理解を深めていきましょう。
演奏技術の向上
速くなればそれだけスムーズに演奏しなければなりませんし、遅くなればそれだけ正確に演奏しなければなりません。そうすることで演奏技術を向上させることができます。いろんな状態でできるようになれば普段のスピードでは、より正確にかつより高いクオリティーで演奏できるようになるはずです。
緊張感を与える
毎回同じだと緊張感に欠ける場合があります。
つまりはマンネリです。それを打破することができます。
ライブ対策
ライブでは勢い余ってテンポが速くなることがよくあります。そんな状態でもしっかり叩き切ることができるように、普段から速めに練習していれば安心です。多少テンポが前後しても、その状態で演奏した経験があれば、心にも余裕ができることでしょう。それによりライブの成功率もグッと上がるというわけです。
片付けに余裕を持てる
これは『最後の一回り』の話なんですが、速くやればやるほど終わる時間が早くなるので、それだけ片付けに余裕を持たせることができます。まあその分体力を消耗してしまい、回復させるのにまた時間を擁することになります。そして調子に乗ってもう一曲おかわり・・・してしまいそうになりますが。
もちろん、遅くした場合はその逆になります。
そうなると時間内に終えることができなくなる可能性があるので、注意してくださいね。
ドラマーが率先してやろう
テンポを支配できるドラマーならではの練習法と言えますね。
こういう時、ドラマーだと便利です。
ただ、あまりやり過ぎないよう気をつけてください。
本来のテンポが狂ってしまっては意味がありませんし、「めんどくせードラムだな」と思われてしまうかもしれません。何事においてもやり過ぎはよくありませんので、程々にしておきましょう。