とある音楽スタジオのマネージャーという立場で想像したアイデア
どこをどう回って音楽スタジオのマネージャーにという話になったかは定かではありませんが、そういう打診に接することになり、場違いながらも話をする機会を得ることができました。
普段の業務はもちろん、人材や設備の管理、目標や目的を定めてそこへ向かうための進捗・達成状況の管理といった、店をどういうふうに運営していくのかという戦略的ビジョンをいろいろ話しました。
といっても、私は実際の店舗にたってマネジメントした経験はありません。知人にお店を経営している方がいますが、その人と話し合ったり相談したりするぐらいで実務はほとんどありません。唯一、WEB運営なら自身のサイトと依頼されたお店のHP運営経験があるのである程度なんとかなりそうですが、それ以外は全くの素人と言えます。
一応、話をしましたが、やはり即戦力がほしいとのことで、結果的に見送られることになりました。まあ、身の程知らずと言われればその通りなので反論の余地もありません。
ただその過程で、「こうしてみたらどうか」というアイデアがいろいろ浮かんできたので、せっかくなので少しメモしておこうと思います。仮に今後そういった立場になった場合に、少しでも役立てるようにしておこうと思います。
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浮かんだアイデアの一部
1番の強みになりそうなライブスペースの併用
従来のリハーサルスタジオにはない、ライブができるスペース。それがそのスタジオにはありました。私が普段行くリハスタにはライブスペースはありません。というか、リハスタをメインにしているスタジオにライブスペースという概念がほとんどないのです。
そこまで大きなライブスペースというわけではありませんが、それでもキャパで言えばスタンディング100人くらいはいけますかね(う~ん、どれくらいの広さでどれくらい入るのか、私の場合その概念も怪しいですが)。リハスタ兼レコスタというのは見かけますが、私が知らないだけで今ではライブスペースも併設しているリハスタというのが普通なのかもしれません。
とにもかくにも、リハスタとライブスペースが併用できるのは良い強みになりますね。リハスタでの練習から本番のライブまで、終始一貫した戦略を立てられれば、他にはないスタジオになりそうです。
例えば、ライブする出演者には無料でリハスタを開放して、本番前の最終チェックやウォーミングアップに役立てるという手が考えられます。私もドラムを叩くので、出演する側から言わせてもらえば、ただただ出番を待っている間は緊張でどうしようもないです。
どれだけ練習を重ねても本番前は緊張するので、その緊張をほぐし、よりよいパフォーマンスを試みる上で、ウォーミングアップや最終的なチェックは欠かせないと言えるでしょう。それが、ライブ本番直前までしっかり行え、確認もできるというのは、出演者からしたらかなりありがたいと言えます。
実際、ライブ前にどこかのスタジオでギリギリまで練習をするバンドもいますし、それが同スタジオ内で手軽にできれば凄く助かります。
お店のことも考えたなら、普通にリハスタの貸し出しでいいでしょう。ただその場合、時間を30分や1時間単位で貸し出せるように工夫すれば、「本番前に最終チェックはしたいけど2時間もいらない」という人達にも、安心して借りてもらうことができます。
リハスタを貸すことで、レンタル率を上げることができるので、お店としては収益につながります。出演者からしたら、パフォーマンス向上に努めることができるので、よりよいライブにすることができ、ひいてはそれがお客さんの満足度にもつながります。
もちろん、ライブ自体をしっかり企画する必要性が根底にありますが、どちらにしても一挙両得なので良い強みになると思います。
アンサンブルでコミュニケーション力などの社交性を育てる
スタジオがあるその地域は意外にもファミリー層が多いです。既にそのスタジオでは子供向けのレッスンを小規模ながらに展開していたので、そこから各楽器に波及・拡大し、その受講生達を対象にアンサンブルをするのもありかと思います。
楽器をただ練習するというだけでは、本当の意味でその楽しさを知ることは難しいです。日頃の練習の成果を見せることができる場があるからこそ、辛い練習にも耐えることができるというものです。ライブという発表の場があるだけで楽しくなり、そしてやる気にもつながります。バンドを組んでいる人からしたらごく普通の感覚ですかね。
1つの曲を合わせるからこそ生まれる連帯感やコミュニケーション、達成感も味わえるので、社交性といった教育方面でいい影響を与えられるのではと思います。
ここらへんはYAMAHAのようなやり方になるんですかね?まあ、あまり詳しくないので合っているかどうかは不明ですが、スタジオを借りてレッスンしてというだけに留まらず、そこからさらに踏み込んでいければと思います。
もちろん、小さいころから音楽に慣れ親しんでもらえれば、大きくなって音楽活動を本格化させる時にも、スタジオを使ってもらえるかもしれません。地元の子たちでバンドを組むことになれば、常連さんになる可能性も高いです。たとえ今は子供でも、将来大きくなったらという意味で布石を打っておくのも悪くないでしょう。まあ、長期的な計画になりますけど。
コピーイベントで人を集める
楽器をやっていても、メンバーがいないなどでせっかくの機会を得られないという人たちは、少なからずいるでしょう。そういう人たちを集めてライブをするというのは、むしろ凄くワクワクします。これが自分の好きなジャンルの好きな曲であれば、それこそ楽しくて仕方ないでしょう。
実際にこういうことをしている人たちの所へ見に行ったこともありますし、ライブハウスによっては既に実施ている所もあるので、その楽しさは折り紙つきです。やりようによっては楽しいイベントになるので良いかなと思います。
レッスンによるアンサンブルの延長線になりますが、受講生やスタジオ勤務のスタッフを巻き込んで、お店全体をあげてイベントを行うといい宣伝にもなります。年齢・性別にとらわれず、外部の人達と一緒にイベントを作れれば楽しいと思います。
アルバイトにも借りてもらえるようなスタジオ作り
別段アイデアというわけではありませんが、スタジオなどで働くアルバイトスタッフは楽器をやっている人が多いです。店を離れれば、その人たちも立派なお客さん。その人たちに借りてもらえるようにするのはごく自然な流れといえるでしょう。まあ、勝手知ったる何とやらで、既に利用しているとは思いますが、そういったところからの口コミや評判をしっかりつかんでいきたいものですね。
主婦をターゲットに、お茶の代わりになるものを
ファミリー層が多いということは、平日の昼間などは主婦の方が暇を持て余しているのではないかと思います。もちろん、育児や家事に追われて忙殺な毎日を送っている人もいるでしょう。
暇を持て余しているのならそれを埋める何かを、日頃の家事でストレスが溜まっているならその発散に一役買えるものを提供できればと思います。主婦同士でお茶したり、井戸端会議のかわりになるモノを提供するという形になります。
主婦が興味を持つようなライブやイベントを行うことができれば、良い強みになると思います。ライブハウスという場所が変にイメージ付いて、行きにくい場所となっているかもしれないので、誰でも自由に行けるようなオープンな場所にするといいのではないでしょうか。
もちろん、趣味趣向を知る必要があり、年代によっても変わってくるので、マッチさせるには徹底したリサーチが必要になります。アイデア段階で明確にはできませんが、突き詰めればなかなか面白くなるのではないでしょうか。このご時世、ミュージシャンでもバンドマンでもなく、ライブハウスに主婦層を。
HPはしっかり更新
スタジオに限らず良くある話ですが、お店のHPの更新や掲載情報を充実させることは重要ですね。今の時代HPは無くてはならない存在なので、むしろ率先して行う方が良いでしょう。
ただし、だからといって作ればいいというわけではありません。コンテンツ、つまりは中身もしっかりしていて当然の時代なので、ただただ概要を掲載しただけでは効果は薄いです。
「音楽スタジオだから練習できます」をアピールしても、それは他と何ら変わりません。確かに最低限の情報の掲載は必要ですが、他と違う部分、そこでしか得られない何か、スタジオといえど独自のウリを見極め、しっかりアピールしていく方が良いですね。
そのお店は駐車場完備なので、それについてはポイントが高いと思います。車が使えるなら多少遠くても行きやすいですし、機材の搬入もしやすくなるので、きれいに撮った写真を載せてしっかりアピールしても良いと思います。
上記で挙げたライブ直前に練習ができることもしっかりアピール。
レコーディングもできるみたいなので、そこで録音した音がどんな音になるかをサンプルを用いて視聴できるようにする、などもアリですね。レコはエンジニアさん次第で出来も変わると思いますが、そこで録音した音というのが何よりいい証拠になるので、無いより有る方がお客さんには親切と言えるでしょう。
細かい所もしっかり見出すことで、改めて強みを確認することができます。「こんな情報を載せても意味が無い」という情報こそ、お客さんが知りたかったこと、というのは良くある話なので、あまり常識にとらわれず、出せる情報は出し惜しみしない方が良いですね。
何事も前向きにとらえることが大事
一部アイデアを掲載しただけですが、細かく挙げればもっと沢山ありますし、出てもくるでしょう。まあ今更と思いながらも、いろいろ考えることができたのは良かったですね。
想像とはいえ、その立場に立って考えるだけでも、いろいろ勉強になることがあります。経験が無いからといって「無理です」と即決していたら、こういった『考えること』すらしなかったわけで、何事も前向きにとらえることは大事だなと痛感させられました。
未経験の自分がどこまでできるのか試してみたかったというのもありますが、まあ、それで成功すればいいですが、どちらかと言えば失敗の可能性の方が高いので、雇う側からすればさすがにリスクが高いですね。
昔馴染みの友人に話を聞いてもらった時も、あまり率先して率いていくというイメージが無いと言っていましたし、人の上に立つより地味な作業を淡々とこなしていく方が性に合ってそうです。ドラムの練習台を前に、ひたすらポコポコ練習に励む毎日を経験していますから、地味な作業は大好物です。
改めて自分という人間を振り返ることができただけでも、無駄ではなかったということですかね。まあ、改めるという部分が普段改める機会がほとんどないマネジメントや人の上に立つという性分ならば、今回が初めて(?)なので改めるも何も無いのかもしれませんが、とにもかくにも頭を使った一週間でしたね。
※一方的な意見で大変申し訳ない限りですが、例に挙げたアイデアは素人ながらの意見なので、目に余る場合はスルーしてください。