本の値段は決まっていても、そこから得られる価値は決まっていない
数ある教則本を隅から隅まで網羅したのなら、かなり卓越したプレーヤーになれると思います。それには本に書いてあることの本当の意味を理解し、実践し、ちゃんと自分のものにしなければなりません。
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フレーズをただなぞるだけでは意味がない
「本に載っているフレーズを叩くことができた」
では、それを実際に使う場面を頭の中でイメージしていますか?
基本フレーズ、各ジャンル特有のフレーズ、トッププロの十八番フレーズなど、単にできたというだけでは十分な効果とは言えません。そこからさらに、実際に使いこなすまでに至ってこそ、十分な効果が得られます。
教則本を本当の意味で役立てていない原因は、「その内容やフレーズをどこでどう活用していいかわからない」からではないでしょうか。
本に載っているのを一生懸命練習してできるようになっても、その後どこでどう使っていいのかわからないから、次につなげること無くそのまま自然消滅していくんです。できたという自己満足で終わってしまわないためにも、自分のプレイに積極的に取り入れる努力をしないと結局は身にならないと思います。
数学の公式によく似ている
数学の公式を単に覚えただけでは意味がありません。簡単な問題は解けても、それを使った応用問題までは解けないでしょう。本当の意味で公式を覚えるには、その公式をどんな時に、どう使えばいいのかを理解する必要があります。それができて初めて応用問題でも使えるようになります。
教則本も同じです。書いてあること、載っている楽譜、基礎から難しいテクニックまで沢山書かれていても、それをただ覚えただけ、なぞっただけでは効果は薄いです。書かれてあることの本当の意味を考え、繰り返し実践して、自分の糧にしていきましょう。
本当の意味で習得する
ドラムのフレーズを考えている時や叩いている時に、「そういえば、あの本にこんなフレーズがあったな」と思い出すことはありませんか?
そこでそのフレーズにちょっと手を加えてこんなフレーズにしてみた、なんていう経験はありませんか?
1つのフレーズから派生させて、沢山のフレーズを作り、それらを自分のものにすることが大切です。本に載っているフレーズを応用して新たなフレーズに進化させてこそ、本当の意味で習得したといえるのではないでしょうか。
そこまでやるからこそ教則本に価値がでるのだと思います。せっかく親切丁寧に書かれてあるのに、そのうわべだけしか見ないのではもったいないです。もっと穴があくまで使いましょう。そうして隅から隅まで習得していけば、かなりのドラマーになることでしょう。
価値をどこまで上げるか・下げるかは、あなたの取り組み方次第
本に書かれていることの、その真意を全てくみ取るには、なかなかハードルが高いですが、まずはわかる所から少しずつ広げていきましょう。
たとえ、全然脈絡のないことでも、理解を深めることで、「こうだったんだ」と改めて理解することもあります。ただ繰り返すだけではなく、どうしてそうなるのかを思慮深く考えるようにします。
どこまで自分のものにできるかによって本の価値も変わります。本も決して安いわけではありませんし、何冊も買えばなかなかの額になります。その価値をどこまで上げるか・下げるかは、あなたの取り組み方次第です。
本の値段は決まっていても、そこから得られる価値は決まっていません。
本を買って、何もせず棚に入れたままでは価値はゼロ、いえ、値段分マイナスですかね。
内容を単純に得ただけなら本の値段と同じです。ですが、本当にできる人は、そこからさらに広げようとする、値段以上のものを得ようとする人のことです。
どうせなら意地でも値段以上の効果を上げてやりましょう。
根こそぎ持っていく信念で取り組みます。
そうすることで本当の意味で役に立つのではないでしょうか。