少し変わった変化形パターン
いつもとはちょっと違うからこそ難しい。慣れたパターンやいつもの叩き方が染みついている場合は、特にちょっとした違いに四苦八苦してしまうものです。たとえそこまで難しくないパターンだったとしても。
慣れや手癖はいざという時、動かすためのいい手助けになってくれますが、たまには趣向を変えてみるのも、上手くなるためには必要なことなのかもしれません。弱点克服とまでは言いませんが、普段と違うということで広がる幅もあるのではないでしょうか。そのちょっとした違いを見ていこうかと思います。
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譜面と動画
- テンポ144
- スネアの位置
- 1拍目のバス4発
- テクニックではなくクオリティー
テンポ144
中途半端な値ですが、参考にした曲(ページ下部参照)をドクタービート DB-30という私が使っているクリックで計測した時に1番近かった数字が144だったからです。それに合わせて録音もしましたが、そこまで気にする必要はないです。145でもいいですし、出来る出来ないに応じてテンポを変えても問題ありません。
スネアの位置
パッと見た感じオーソドックスなパターンなので、すんなりできるかなと思ってしまいがちですが、意外につまりやすいです。その原因としてスネアの位置があげられます。バックビート(2・4拍)でもなければ、オモテ打ちでもありません。普段あまり聞かない形になっているので気をつけましょう。
手は変形パターンで、足にも休符が入っています。足だけなら別段珍しくない形ですが、スネアの位置が違うだけでまた違った雰囲気になります。
いつもとはちょっと違うけど、そんなにすごい違いがないからこそ、気がつかないうちに間違って叩いてしまいます。3小節同じことの繰り返しのせいか、手のパターンにつられて一瞬『あれっ?』と録音の時に思うことがありました。楽譜はしっかり頭の中に入れておいて下さい。
1拍目のバス4発
4発の後すぐ休符がきます。こういった4発が単独で来る場合は特に最後の1発をしっかり踏むよう心がけて下さい。最後になる度に弱くなりがちです。もちろん、ハシってしまうのもダメです。タイミングをキープしながら、しっかり踏んで4発を表現しましょう。
テクニックではなくクオリティー
『普段とちょっとだけ違う』という点を除けばそこまで複雑なパターンではないので、技術的にはそう難しくはないでしょう。このパターンはテクニックというより、音の表現や安定感といったクオリティーに着目して練習して下さい。
- スネアの音の安定
- バスのタイミング
- 左右のバスの音量差
などなど、今1度、振り返ってみて下さい。目指すはレコーディングクオリティー。録音しても自分が十分納得できるだけのクオリティーを目指して下さい。ちなみに、ハイハットは8分刻みでもかまいません。少し違ったニュアンスになるので、それも面白いかと思います。
Spirit Never Die -スピリット・ネヴァー・ダイ-
マスタープランというバンドにマスタープランというアルバムがあります。その中に『スピリット・ネヴァー・ダイ』という曲があって、それに今回のパターンが使われています。
曲の雰囲気が好きで、Aメロで出てくるこのフレーズも面白いのでついつい練習してしまいます。中盤には変拍子もあり、ドラマーとしてのちょっとした見せ場もあるので、なかなかやりがいのある曲です。
ドラマーはウリ・カッシュという人なんですが、私が尊敬する人でもあり、曲やフレーズに対してのアプローチセンスが抜群のツーバスドラマーです。彼が参加しているアルバムを何枚も持っていますが、そのテクニックはさすがです。いい教材になるので参考にしてみてはいかがでしょう。