あなたが目指すツーバスとは?
あなたが目指すツーバスとは、なんですか?
ツーバスはどう踏めるようになりたいかで変わります。今回はその点に着目して、あなた自身の達成するべき目標を、改めて見つめ直してもらいたいと思います。
人によって用途は様々ですが、大まかに分けて次のような感じです。
- 瞬間的に踏めるようになりたい
- 連打を踏めるようになりたい
- 高速で踏めるようになりたい
- いろいろなツーバスに挑戦したい
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瞬間的に踏めるようになりたい
瞬間的な連打とは、主に半拍や1拍といった短い時間の中で使うことを指します。良く使われるので耳にする機会も多いと思います。具体的に譜面で表すとどういうものなのか、いくつか例を挙げてみましょう。
良く使う16分音符
1番耳にするといっても過言ではないのが、16分音符のパターンです。ツーバスはこういう使い方から始めたという人もいると思います。むしろ、例に挙げた譜面からという人も、中にはいるかもしれませんね。
2つ目の譜面でいえば、テンポが遅い場合は別段ツーバスはいらないと思います。ただ、この譜面をテンポ180で演奏するとなると、途端に難しくなります。片足では絶対できないというわけではありませんが、2発の音量やその精度、続けられるかといった面で負担が大きいです。
ここからさらにテンポが上がった場合はかなり困難になってくるでしょう。そんな場合は両足を使って踏んでやると、余裕を持つことができます。いえ、むしろ楽勝に変わります。
3発以上踏む場合は自然と両足を使う必要が出てきますが、2発でも場合によっては両足を使うことでやりやすくなります。そういう意味ではツーバスは便利と言えるでしょう。
頻度が高い半拍3連
半拍3連は16分音符と同等とまではいいませんが、それでも使われる頻度は高いです。ツーバスのさわりにはもってこいで、本格的にツーバスをするつもりはないけど、ちょっとだけでもやってみたいという人が好んで演奏する形です。
もちろん、ツーバスを使う人でも頻繁に使う形でもあり、これをやったことが無いという人はいないと言えるのではないでしょうか。
良い武器になる6連符(1拍6連)
6連は使うかどうかがマチマチになりますが、良い武器になってくれます。私が言うのもなんですが、6連の扱いが上手な人はかなりのプレーヤーになることでしょう。
16分音符はもちろん、6連を上手く扱えるかどうかでその差も大きく変わってくるので、ツーバスをメインとするなら習得も視野に入れておく方が良いですね。
手足のコンビネーション
主にフィルインで良く使われます。上記の譜面で言えば、ある程度ならワンバスでも可能ですが、テンポが速くなるにつれて演奏が困難になってきます。そんな時もツーバスがあれば、かなりの速さまで演奏できるので非常に便利です。ツーバスドラマーの必殺になるのがこのコンビネーションで、非常に良く使います。
あっと驚く疑似連打
コンビネーションの延長になりますが、使えるようになれば、あっと驚く武器になります。インパクトなどの破壊力は抜群なので、習得を視野に入れておきたいですね。
連打を踏めるようになりたい
ツーバスの醍醐味となるのは、やはり連打と言えるでしょう。ツーバスドラマーを目指すなら避けては通れない部分で、難しくもあり、またやりがいのある部分です。そして、良くも悪くも注目される部分でもあります。
ツーバスに興味を持った人の多くは連打の習得に力を注ぎますが、同時に壁になりやすいのがここです。スピードという壁にぶち当たって思い悩む人の多いこと。速く踏めないという悩みを良く聞きます。
なかなかどうして厳しい世界です。時間がかかると思いますが、それでも無くてはならない技術なので、しっかり習得していきたいものですね。
高速で踏めるようになりたい
人によっては最終目標となるかもしれないのが速さです。一言で高速と言っても一体どれ程の速さを指して言うのか、その定義は人によってマチマチです。ただ、私個人の考えで言えば、大体テンポ200以上になると高速と言っても良いのかなと思っています。
速さをウリにしたバンドやデスメタル系では必須になるので速さを磨く必要があるでしょう。もちろん、ジャンルに関係なく速く踏めることに越したことはありません。速さの幅が広がるということはできるテンポの幅が広がるということでもあり、しいてはいろいろな曲に挑戦できることにもつながります。
ツーバスにおいて速さを磨くことは凄く大変なことですが、できるようになればこれ以上ない魅力になります。常に挑戦する心は持っておきたいですね。
いろいろなツーバスに挑戦したい
曲を沢山聞いていると、ツーバスにはいろいろなパターンやフレーズがあることがわかります。オーソドックスな連打はもちろん、足を複雑に使う奇抜なパターンなど、その用途は多岐に渡ります。
ただ、若干自己満足っぽい面もあり、それにより絶対必要という技術ではなく、習得しても人によっては全く使わない可能性もあります。私自身、練習自体は多岐に渡ってしていますが、実際の曲などで使った経験はその何割か程度です。
そんなわけで、これについては人それぞれの判断で良いかと思います。必要になれば練習すればいいと思います。
人によって使う目的が異なる
ドラマー例1「瞬間的に使うだけ」
あるドラマーは『ドドドド』と『ドッドド』ばかり練習していて、それ以外に何かしているのか尋ねたところ、「それ以外はやらない」と言っていました。オリジナルの曲で必要になったのか、またはコピーする曲で使われていたのかは聞いていませんが、ツーバスといっても瞬間的に使うだけの練習しかしていませんでした。
ドラマー例2「ただ速く踏むためだけに」
ひたすら速く踏むことばかりに心血を注いでいたドラマーがいました。デスメタル系が好きで、確かに速さは大したものでした。パッと見、イカつい風貌ながらも足の使い方が繊細で、かつコンパクトな叩き方をしていて、それがとても印象的でしたね。
ドラマー例3「コンビネーション系にハマってしまった」
コンビネーション系にハマってしまったドラマーがいて、そこまで速いテンポではないのに、フィルインの時に音符で埋めたいと言いながら、手足を使ったコンビネーションを32分音符単位で詰め込んでいました。
ちょっと面白かったのが、どうみても詰め過ぎで、しかもそんな曲調じゃないんですよね。ホント、やりたい放題詰め込んだ感じで本人はすごく楽しそうでした。実際ライブでやったこともあるらしいです。
その人が所属するバンドのCDを聞いたことがありましたが、収録された同曲には入っていませんでした。さすがにストップがかかったんでしょうかね。
ドラマー例4「特殊なケース」
ライブの最後に演奏する曲の終わりでは、結構引っ張って好き放題やらかす時があります。譜面でよく見るフェルマータの部分です。最後のシメにガンガンやりたいという理由で使っていた人がいました。
「それだけのために?」と突っ込みたかったんですが、使い方なんて人それぞれですし、なんか楽しそうだったので言い辛かったのを覚えています。
過去にいろいろ見てきたドラマーも、使う目的はバラバラでしたね。例に挙げたドラマーたちが現在どうなっているかはわかりませんが、もしかしたら、もう使っていないかもしれませんし、もっと踏めるようになっているかもしれませんね。
ツーバスをメインに使っていきたいなら
「瞬間的」と「連打」は必須
ドラムという括りで考えた場合は8ビートなどが基本的なリズムにあたりますが、しかし音楽にはいろいろなジャンルが存在し、中にはそのジャンルが持つ特有の基本的なリズムパターンが多々あります。ドラムとしての基本リズムだけではなく、ジャンルとしての基本リズムがあるということです。
ヘヴィメタルというジャンルの中でその基本的なリズムというのが、瞬間的な使用や連打に該当します。そういう意味ではツーバスを当然のごとく使わなければならないヘヴィメタルは、その基本からして難しい部類になるのかなと思います。
もちろん、ヘヴィメタルといっても細かく分ければ沢山ありますし、曲調によってはツーバスを必要としないものもあります。何を持ってヘヴィメタルとし、ツーバスが必要かどうかの線引きも言い出したらキリがありませんが、自分が好きな音楽でそれが使われているかなんて本人が1番わかっていることです。
大雑把に分けたとはいえ、ツーバスが必要な音楽性の中では、「瞬間的」や「連打」のような使い方が基本になることは言えるでしょう。細かい違いはあっても、大きな違いはないと思います。
そして、基本である以上はある程度のクオリティーを前提として叩けるようにならなくては始まりません。ここを意識するかどうかで、その後のあなたの評価にもつながっていくので、しっかり練習しておきたいところです。
「高速」は人それぞれながらも基本は必須
高速ツーバスは人それぞれで必要かそうでないかが変わると思います。ただ、メインでツーバスを使っていくなら、いずれ速さが問われる時が来るでしょう。その時にできないとなると、そこから先に進むことができなくなります。
私の場合はただ速いだけというのはあまり好きではなく、そして速く踏むことを絶対の信条としているわけでもありませんが、しかし、だからといってやってこなかったというわけではありません。
思い返せば、私が最初に必要に迫られたのはコピー曲からだったと思います。個人的に練習している内はそうではありませんが、それをライブで行うと決まった瞬間に必須に変わりましたね。16分音符でひたすら踏むというのではなく、あくまで8分音符をパルスとした曲調の中で、数小節間出てくるパターンです。とはいえ、ライブでやるとなったら半端なクオリティーのままではいけません。たとえ数小節だけであったとしても。
ライブ以外にも実際に曲としてレコーディングした経験もあります。その時は240の3連系でしたが、速さにそこまで興味が無かったとしてもやらなくてはならない時が来たんです。むしろ、ツーバスドラマーとしてやっていくというのなら、いつかは通る道のりなので見て見ぬふりはできないですね。
最初から自発的に求めたわけではありませんでしたが、ツーバスをメインに使っていくなら、いずれ速さは求められる、避けては通れない壁なのだと実感しました。
頻度が高くないとはいえ、出てくることには変わりありません。特にデスメタル系や速い曲をメインに叩く人であれば必要不可欠と言えるでしょう。必ずしもやるかどうかはその人次第なのですが、できるに越したことはないと思います。
「いろいろなパターン」は使う場面が限られている
有名なバンドを例に見ても、できないわけではないのにあえてシンプルなリズムだけでおさめているドラマーは沢山います。もちろん、ビシバシ使っているバンドやドラマーも沢山います。できないから・興味が無いからやらないという人も中にはいるかもしれません。
いろいろなリズムに関してはツーバスの中でも比較的マニアックな方向かなと思います。あなたが持つ音楽性やバンドの方向性、どういったドラマーを目指しているかで変わってくるので絶対必要とは言えません。それこそ自由にとしか言えませんね。
私がいろいろなパターンを練習する理由
いついかなる時でもできるようになっておきたいからです。リフやバッキング、ソロ中のバック、ちょっとしたキメなど、「こうしたらもっと良くなる」という場面において、出来ないということがとても辛いからです。
ギターやベースがキメているのに、ドラムはただバスを連打している。もちろん、それがその場面で最良と言えるなら全然問題ないですが、バスドラも同じようにキメればより良くなるというのならやるべきですし、そんな場面でできないからと選択肢を狭めてしまうのは非常にもったいないと思っています。
私にもそういう場面が何度かありました。そしてそうならないように練習しだしたのがきっかけです。それからいろいろなパターンに興味を持っていきました。リフしかり、ソロ中のバックでかっこいいリズムを刻むのが今では結構好きなんですよ。あれもこれもと欲張って練習していくうちに若干マニアックな方向に行ってしまいましたが。
経験上、どれも必要になったことがある
ツーバスを長らく使ってきた経験上、どれも必要になった経験が私にはあります。多少マニアックな方向に興味を持っているかもしれませんが、私は普通のドラマーです。これといって特別なものはありません。
それでも、バンド活動を通して必要になった技術ばかりです。いろいろ練習していなければ困った事態になっていたことでしょう。やってて良かったと思う時が何回もありました。もちろん、これがこの先必要になるだろうという先見の明があったわけでもありません。目指す目標があって、それに向かって行っただけです。何事においても共通して言えることですが、何かをするにあたって目指す目標を設定することは大事だと思います。
出来ないからやらないではなく、できるけどやらない
シンプルでわかりやすい音楽性を重視して、あまりテクニックに頼らない曲が多いバンドもあります。そういう場合にはツーバスのテクニックもそこまで必要にならないかもしれません。
しかし、だからといってテクニックを磨く努力をしなくて良い、というわけではありません。
速く踏んだり、いろいろなリズムを踏むのは絶対に必要、と言うつもりはありませんが、できないよりできる方が遥かに良いのは間違いありません。できる幅が広がれば、それだけあなた自身の可能性も広がっていくわけですから。
興味の有る無しでどこまで習得するかは人それぞれですが、興味があるなら目標を高く持ってどんどん進んだ方が良いと思います。まだまだ目標に向かっている途中の私が言うのもなんですが、踏めると結構楽しいですよ。
あなたが現状どれだけ踏めるのか、踏みたいと思っているのかはわかりませんが、何かしらツーバスに興味を持っているのは確かです。
ツーバスを使うといっても何も全部やる必要はありません。全部やらなければならない決まりもないですし。メインで使っていきたいのならいざしらず、そうでないなら必要な分だけで良いと思います。
あなた自身がどこまでなりたいのかを明確にしましょう。
そうすれば、おのずとやることが見えてきます。